上の関連記事ではニューロロジカルレベルの意味や効果についてお話ししました。
今回はその応用編で使い方や例をご紹介します。
「人を褒める・叱るのが苦手なので上手くなりたい」
という方に向いている内容です。
ニューロ・ロジカル・レベルを会話に使う効果とは
ニューロ・ロジカル・レベルは自己分析だけでなく会話に応用することで、人間関係や恋愛にも効果が期待できます。
(保証はできかねますので、上手く口説けなかったとしても責任は持ちません。自己責任でお願いします 笑)
ニューロロジカルレベルを使って人を褒める会話の例
さて、今回はニューロロジカルレベルの5段階を使って人を褒める場合についてお話しします。
おさらいですがニューロロジカルレベルの5段階は以下の通りです。
- アイデンティティ(自己認識・使命)
- 信念・価値(行動の動機づけ)
- 能力(戦略・計画)
- 行動(活動・反応)
- 環境(機会・制約)
※6段階ありますが、6番目のスピリチュアルは自分以外の世界や国に対するもので今回の例とは遭わないので省略します。
人を褒める時、多くの人が5番目や4番目など『下の段階』を褒めてしまいがちです。
以下、人間関係を黒文字、恋愛関係はピンクで例を出します。
- 「○○商事ですか!良い所にお勤めですね」
- 「□□大学出身ってすごいね!」
- 「その髪型よく似合ってるよ」
- 「スーツ姿素敵です」
これらは全て 5.環境(機会・制約)を褒めています。
- 「頻繁(ひんぱん)にセミナー等に通われているなんてすごいですね」
- 「料理教室に通ってるんだ。えらいね」
こちらは 4.行動(活動・反応)を褒めています。
どれもよくある褒め言葉です。決して悪いことではありません。
ただ確かに褒められたら嬉しいけれど、そこまで心に響くレベルかと言うとちょっと…とはならないでしょうか?
それよりも、以下のように
- 「セミナーによく行くなんて勉強熱心ですね!」
- 「料理教室に通ってるんだ。努力家なんだね!」
と、3.能力(戦略・計画)を褒めた場合、上記の5番目や4番目よりも自分自身のことを褒められた気がしませんか?
更に、
- 「自分の将来をちゃんと考えていて尊敬します」
- 「〇〇さんってやる事に手を抜かないから偉いよ」
と、2.信念・価値(行動の動機づけ)を褒めた場合や、
- 「真っ直ぐ芯の通った考えを持ってる所、■■さんらしいです」
- 「そういう所も〇〇さんだからできる事だよね」
と、1.アイデンティティ(自己認識・使命)を褒めた場合のように、その人らしさを褒めると、
- 『この人は自分を見てくれている』
- 『わかってくれる』
と信頼感や親近感が増していきます。
ただし、いきなり①から始めると上っ面だけの薄っぺらい発言になってしまうので、ちゃんと相手を見ながら、下の段階から徐々に上の階層に上げていく様に話を持っていくと良いですね。
ニューロ・ロジカル・レベルで叱る時
褒める時とは反対に、叱る時は下の段階に焦点を当てるのが良いです。
つまり、その人の人格や性格(=1段階目のアイデンティティー)を否定するのではなく、叱るに至った要因を追求するということです。
ニューロロジカルレベルの応用:まとめ
ビジネスであれ、恋愛であれ人間関係では良好な関係を築いていくことが将来に繋がるのは言うまでもありません。
ニューロロジカルレベルについても心理学として捉えると「怪しい」など疑う人もいるかと思います。
また、都合の良い様に他人を扱うテクニックとして使っている人も中にはいるかもしれませんが、そうではなく『相手を本当に喜ばす・褒めるための方法の1つ』として捉え、自分なりに考え工夫してみると良いかと思います。
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