クリティカルシンキング(批判的思考)とは:意味や例、身につける方法

 

クリティカルシンキングのイメージ写真

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は「クリティカルシンキング(批判的思考)」についてご紹介します。

物事に対する人の考え方は様々ありますが、大きく分けると3つに分類されます。それが『ロジカルシンキング』『ラテラルシンキング』『クリティカルシンキング』です。

これら3つの思考法を知り、状況に応じて使い分ける事ができれば適切な対応をとることができるようになり、仕事やあるいは恋愛や日常生活においても、よりあなたの望む方向に状況を運びやすくなることでしょう。

クリティカルシンキング(批判的思考)とは

クリティカルシンキングとは「批判的思考」と訳される、物事を客観的に分析する思考法です。

英語では "critical thinking" と書きます。

1930年頃アメリカの教育学で主張されはじめ、いったん下火になるものの1980年頃から再び注目を集めた考え方です。

日本においては教育カリキュラムに取り入れようとする動きが高まり、2012年に大学入試への導入が検討されたり高校の教育に取り入れるべきと主張する学者の方もいたりします。

 

クリティカルシンキングとロジカルシンキングやラテラルシンキングとの違い

ですが、クリティカルシンキングはこれらと独立した思考法という訳ではなく、個人的にはこれら2つの思考法への「ハブ」の様な印象を持っています。

クリティカルシンキングの具体的な思考方法については以下になります。

 

クリティカルシンキングは否定や批判とは違う

クリティカルシンキングは批判的思考と訳されますが、粗探しや否定、批判とは違います

具体的には

  1. 物事の問題を定義し
  2. 感情的にならず客観的、論理的、批判的に分析し
  3. 本質に近づける

というのがクリティカルシンキングです。

 

クリティカルシンキングを身につける「PAC思考」と「バイアス」

クリティカルシンキングを身につける方法としては

  • PAC思考
  • バイアスを分析する

などがあります。順番に解説していきましょう。

 

PAC思考とは

PAC思考とは以下のの頭文字を取った、物事を論理的に考える手順です。

  • Premise:前提・事実
  • Assumption:仮定
  • Conclusion:結論

 

例えば「去年、商品:Xは100個売れて、まだまだ需要があるから今年も同じだけ売れるだろう」という話が会社であったとしたら、

  • 去年Xが100個売れた =Premise:前提・事実
  • まだまだ需要がある  =Assumption:仮定
  • 今年も同じだけ売れる =Conclusion:結論

となります。

 

ここで「A:仮定」に注目します。

  • 「本当にまだまだ需要はあるの?」
  • 「他社が似た様な商品を出して来たら?」

という風にその仮定に対して疑問を投げかけてみるのです。

 

物事は「仮定」あるいは「前提」のほころびによって結論が覆(くつがえ)されます。

ですので、仮定もしくは前提に疑いを持ちその正当性を検討するのがPAC思考です。

 

今回の例では「100個売れた」は「事実」に該当するのでここを指摘する必要はないですが、意外とこの「P:前提・事実」が誤っている(誇張されている)ケースは多いです。

身近な例ですと、「海外のセレブに大人気」「今、若者の間でブームになっている」などですね。

 

バイアスを分析する

よく「バイアスがかかる」という様な言い方をしますが、バイアスには次の2種類あります。

  • 認知バイアス:物事を希望や憶測で事実や判断を誤ってしまうこと
  • 確証バイアス:自分に都合の良い情報だけ集めて先入観を正しいものとすること

どちらの場合も実際の出来事を自分の都合で変えてしまっているので、「本当に自分の認識は正しいか?」と確認や分析するよう意識すると良いです。

 

PAC思考やバイアスの分析などのように、先入観にとらわれていないかをチェックするのがクリティカルシンキングにとって重要です。

 

日本におけるクリティカルシンキング

日本ではこのクリティカルシンキングがまだまだ浸透していないとされています。理由は日本の「教育方法」「風土」にあると言われます。

 

クリティカルシンキングと日本の教育

暗記・詰め込み式が多い日本の教育では、「知識」を増やす事はできますが「思考」を育てるには向かない傾向にあります。

もちろん全く考えない訳ではないですが、一昔前にあった「運動会のリレーは同着ゴールにする」など全体主義、集団を(必要以上に)重んじる日本の教育方針が人の意見を批判・疑うこのクリティカルシンキングと合っていないのです。

 

クリティカルシンキングと日本の風土

クリティカルシンキングは「論理的」「批判的」という2つの側面から自分なりの意見を組み立てていきます。

特にアメリカなど、幼少期から「why?」と様々な物事に疑問を持ち自分なりの仮説を立て、また授業でもディベートがある、「意見を持ってて当たり前」な国に対し、「空気を読め」「出る杭は打たれる」「事なかれ主義」といった目立つことを良しとしない風土が日本にはまだまだあるため、クリティカルシンキングが根付きずらい様です。

 

クリティカルシンキング:まとめ・補足

他の思考法でも述べましたが、「どれかが優れていて1つの思考法を学べば良い」というものではありません。

むしろロジカルシンキング・ラテラルシンキング・クリティカルシンキングの3つともが相互関係にあり、それぞれを高めることが公私の充実に役立ちます。

今後の日本は、高齢化や労働力人口の不足による外国人労働者の受け入れ等で、今後ますます外国人の方々と接する機会は増えると予測されますが、そうした時にこれらの思考法に慣れておく事でスムーズな意思疎通も図れるかもしれません。

 

補足:ネットビジネスの世界で有名なだいぽんさんがウェブナーで「クリティカルシンキングやエッセンシャル思考が重要」と言ったのをそのまま受け取り、2つを同じ意味の様に書いている方を数名見かけましたがちょっと違います。

エッセンシャル思考は「無駄を省く・必要なこと以外はやらない」という特化した思考のことです。

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