武田信玄に学ぶリーダーの資質とは

      2016/05/24

 【この項目の概要】

戦国最強の武将とも言われる武田信玄公。指導者として文武双方の大切さを説いた姿勢、また家臣を適材適所に当てた人材活用術など、その優れた能力や考え方は現代においても充分に活用する事ができます。

彼について知る事でリーダー・上司に求められる資質を解説していきます。

もしあなたが人をまとめる、率いる立場を目指す、あるいは既にその立場であれば是非参考にしてください。

 

武田信玄に学ぶリーダーの資質

戦国武将のイメージ

(武士のイメージ図なので武田信玄とは全く無関係かもしれません。歴史に詳しい方、予めご了承ください)

武力だけでは将(リーダー)は務まらない

信玄が12才の頃、「軍法と剣術いずれが大事か」と問われ『どちらが欠けても立派な指導者になれません』と答え周囲を感心させたという逸話があります。

後に武士としてはもちろん政治の面でも、「金鉱開発」「信玄堤(当時としては画期的な工法で作られた堤防)による農地開発」「正しい賞罰による軍の組織化」「相手の武士を滅ぼさず家臣に組み込む」などを行い、指導者として領民や家臣の信頼を得た信玄ですが、幼い頃より仏教・算術・書道・太鼓などの芸事・剣術・馬術に果ては陰陽道と様々な教養があったことが活かされているのでしょう。

武将(リーダー・指導者)に必要な4つの心得

「甲陽軍鑑」によると

  • 沈着さ
  • 剛勇さ
  • 穏やかさ
  • 機敏さ

の4つが武将の心得として挙げられています。

不測の事態や危機が起こっても慌てず騒がず心を平穏に保ち、けれど行動は迅速に起こし対応する。

そういった「信念」が表れていますね。

 

また他にも、

  • 「人は負けるはずの無い戦に敗れたりすると天命だというが、私はそうではなく今までのやり方が悪かったのが原因だと思う」
  • 「自分が好きな事はなるべくせず嫌だと思う事をするように」

といった趣旨の言葉があります。

いずれも「将(人を導く立場)」としてどう振る舞うか、どういった志(こころざし)を持って物事に当たるか、現代においても通ずる部分が多くあると思います。

学問に対する信玄の考え

  • 「人間は木の幹の様なもので、学問は幹から伸びた枝や葉の様なものだ。その事を充分弁えた(わきまえた)上で学問を身につけなさい」
  • 「自分の学んだ事をひけらかしたり自慢する必要はないと考える人間が、私が尊敬する真の知恵者である」

自分が得た知識や技術を使える(=知恵に変える)事が成長に繋がり大事なのは根幹である自分自身(の素養)である。幹が太いほど枝や葉も増え成長する。そして学んだ事自体を誇るのではなく役立てろ。と言っているのだと僕は解釈しました。

信玄に見る「信念」の重要さ

信玄を含め、優れた武将には神仏への崇拝がありました。

彼らは「起請文(きしょうもん)」という「神仏に誓うに当たり、それを破ったら神罰を受けます」という誓約書を奉納しました。

これには

  1. 神仏崇拝=自分への誓い=信念
  2. 信仰心を見せる事でその地の領民の信頼を得る政治的配慮

という2つの側面がありました。信仰・信念を通じて、己のみならず周りも動かしたわけです。

 

国を滅ぼすダメ武将に見える3つの条件とは

指導者としての在り方を説いてきた信玄ですが、反対に駄目な武将の条件についても言及しています。

それは

  1. 利巧過ぎる大将
  2. 強過ぎる大将
  3. 臆病な大将

です。3番目はともかく1,2が何故ダメなのでしょうか。順に見ていきましょう。

利巧過ぎる大将のダメな点

利巧過ぎる大将は自信過剰で驕り(おご)やすく周囲の有益な言葉にも聞く耳を持たない。その反面、1つでも上手くいかないと必要以上に意気消沈してしまう。

要約すると「メンタルが弱いのに自己中心的でドツボにはまってしまう」と言った所ですかね。

強過ぎる大将のダメな点

強すぎる武将は自分の腕に過信するあまり気性が激しく癇癪持ちになりやすい。そのため部下が諫言(かんげん=忠告、いさめること)をしなくなり、胡麻を摺る者(ゴマをする=ご機嫌取り)ばかり集まり、いずれ判断を誤り敗戦する。

≒「イエスマンに囲まれておだてられて失敗する」

 

臆病な大将のダメな点

ここで述べられる臆病な大将とは「愚痴っぽい、嫉妬心が強い、金銭欲が強い、お世辞を好み、物事を深く考えず無慈悲で細かい配慮ができない。人を見る目が無く機敏さに欠け、融通が利かず、時に部下を罵るなど常人として守るべき礼儀に欠ける行動をする」人のことです。

 

武田信玄に学ぶリーダーの資質:まとめ

実は戦ばかりのイメージが強い戦国時代であっても、武将の多くは清貧を志し平穏を望みました。では何故合戦が行われたかと言うと、やはり一部の武将は上の様な権力や力を誇示して好き勝手に振る舞っていたからです。

高級茶器の収集に没頭し贅沢を尽くし肝心の政治はおざなりな武将もいました(あれ?最近話題になった某都知事と重なる…)

こういった武将では国が収まらないため周りからの推薦で優良な人物が代わりとなる場合もありましたが、自然淘汰されない事も多く戦争が起こってしまいました。

まとめると、人を導くリーダーに必要なのは

  • 「信念」:自分が信じた道を突き進む覚悟
  • 「人を思う気持ち」:現代なら部下・同僚・取引先・家族など周囲の人々への配慮
  • 「洞察力」:戦況(市場、競合他社の動向など)や国(自社の雰囲気)を見つめ先を読む力

という事になります。

あなたが今どの様な立場であっても、これらを心掛ければいずれ良きリーダーになれるでしょう。

 

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記事の著者紹介
札幌在住のフリーランスです。webコンテンツ作成(サイトや動画作成、webライティング講座など)を中心に活動しています。
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サッカーサイトもやっています☞サカボン

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