具体と抽象を使いこなしてアイデア思考になる!

こんにちは。いつもお読み頂きありがとうございます。

今回は【思考における具体化と抽象化】についてご紹介します。

物事を考える時に『具体化思考』 『抽象化思考』を織り混ぜて考えられる様になると、様々なアイデアが思い浮かぶようになり、相手の求める本質に近づくことができます。難しく考えなくてもできる抽象化の方法についてもお教えします。

「具体化」および「抽象化」について

まずはそれぞれの意味を簡単にご説明したします。

具体化とは抽象的な事柄を実際に形にして表すことを言い、

抽象化とは対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は無視することです。




 

頭が良い人は抽象化を使いこなすという例

たった2分間で面接に受かる方法 という記事でご紹介したこちらの動画の8:44頃にもありますが、頭が良い人は思考の『抽象化』に優れています。

※私は動画投稿者では無いのでリンク切れの場合はご了承ください

この様に物事を、具体化』と『抽象化』を織り交ぜて考えられる人はその本質を捉えることができ、ビジネスや人間関係においても成果を出しやすい人です。

参考文献(外部サイト):具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

 

抽象度を下げて具体化していく例

具体と抽象といっても難しく考える必要はありません。

思考を具体化・抽象化している女性

例えば「乗り物」と言えば何を思い浮かべるでしょうか。

これは抽象的ですので人によって想像するものは様々です。

飛行機かもしれません。あるいは車、自転車、バイク、電車…、国や時代が違えばラクダや馬を思い浮かべるかもしれないですね。

 

ここから抽象度を下げていきます。

たとえば「乗り物」の内「機械」と少し具体化します。

これで動物ではなくなりました。

更に「飛ばない」「4輪駆動」など要素を加えていくことで最終的に形が絞られてきます。

 

「何を当たり前の事を言っているんだ」

 

と思われたあなた。もう少し話を聞いてください。

 

具体化思考しかできないと意思疎通ができない例

こういった、対象が「物」の場合であればさほど意思疎通に困ることはないかと思います。

ですが、これが「相手との考えや気持ちのやりとり」だったとしたらそんなに簡単ではないですよね?

たとえば新入社員に求める能力のトップに「コミュニケーション能力」があったり、職場を辞めたいと思う理由の上位に「人間関係」があったりと、『人との意思疎通や伝達』というのは難しいものなのです。

下の漫画は、少し前にまとめやツイッターでちょっと話題になった「文系と理系の考え方の違い」ですがあなたはどう感じますか?

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画像引用元:「北海道は今日も平和です」作者:テンコ

 

文系と理系の違いなのか男女の違いかは置いといて、女性の「なぜ冬は寒いか」という問いに男性は「寒さの理由を問われた」と考えました。

しかし求められていたのは寒さの原因や理由の説明ではなく、「寒さを話題にした会話そのもの」だったわけです。

しかし、『具体化思考』しかできないこの男性にはそれがいまいちわかりかねています。

この様に、物事に対する『具体化思考』『抽象化思考』のピントがお互いにズレていると意思疎通が困難になります。

 

思考を抽象化することで本質をつかむ

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では次にこれをビジネスの場合で考えてみましょう。

 

「最近体がなまってきたからジョギングでも始めようか考えている人」がいたとします。この人は「ジョギング用のウェア」を買いに来ました。

 

あなたがただのレジ打ち店員であればお客様が自分で選んで持ってきたウェアをピッとレジに通せば終わりですが、『ビジネスをする』という観点であれば「他に売り方は無いか」「もっと別の物も売れないか」など、別の可能性も考える必要が出てきます。

 

そこで出てくるのが抽象化です。

「実際に商品を見たらデザインが気に入った」などのケースは別として、このお客様は最初から「ウェア」そのものが欲しかったわけではありません。

「ジョギングでも始めようか」というのは抽象化すれば『健康を気にしている』『痩せたい』などに行き着きます。

ですから、

「天候に左右されず自宅で好きな時に鍛えられる」と「腹筋用の器具」を勧めることもできますし、

「運動だけでは実はかえって体を傷めてしまう事もあります。そうならないためには十分な栄養素が必要です。特に痩せる為には筋肉をつける必要があって」と「プロテインなどの栄養補助食品」を案内することもできます。

 

これらはあくまで例ですが、『相手が本当に求めているものは何か』を見つける為に抽象化するというのは重要な能力です。

 

思考の具体化・抽象化は自分自身を知るにも役立つ

また、相手だけでなく『自分』を知るのにも有効です。

例えば「お金が欲しいか?」と問われたら大半の人がイエスだと思います。

仮にあなたもそうだとしましょう。

でも、「お金そのもの」よりもそれによる「欲しいものが買える」「好きな家に住める」「美味しいものを食べられる」…

もっと言ったら「暮らしに不安がなくなる」など『幸せ』に行き着いたりしますよね。

 

あるいは何か悩みを抱えたとします。これも抽象化することで『本当に嫌な事は何か』が見えてきます。

 

抽象化する方法の例

「そうは言ってもいきなり抽象化とかムリ」

という意見があるかもしれません。

特にふだん上の漫画に出てきた理系男子くんの様な、「具体化」寄りの思考ばかりしている人はなかなか抽象化しづらい傾向にあります。

その場合は「ナゼか?」を複数回考えてみてください。

 

例、友人に「〇日までに●●してくれ」と頼まれた。

  • ナゼ1:なぜ〇日までか?
  • ナゼ2:●●を頼まれたが△△ではだめか?
  • ナゼ3:自分じゃなきゃダメか?
  • ナゼ4:達成すると友達にどんなメリットがあるか?
  • ナゼ5:達成すると自分にどんなメリットがあるか?

繰り返し問うことで抽象化しやすくなります。

 

具体と抽象を使いこなす思考:まとめ

特にコンサルや上司など、「直接自分が携わっていない業務」に対してアドバイスしなければならない様な立場になると、この抽象化思考が大切になってきます。

過去の経験や自分の想像と、どうイメージを繋げ効果的な助言をするかが求められるからです。

そしてもちろん『直接の説明やアドバイスはできるかぎり具体化して端的に』行う必要もあります。

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