こんにちは。今回はニューロロジカルレベル(neuro logical level)についてご紹介します。
ニューロロジカルレベルは人間の意識をある段階に分けて分析するものです。
それぞれの段階や、それを知ることでどういう効果があるのかについて解説しています。
特に次のような方に合っている分析方法です。
- 「自分の行っていることに迷いがあるので考えたい」
- 「自己分析したい」
ニューロ・ロジカル・レベルとは
ニューロロジカルレベルは、アメリカの博士であり作家でもあるロバート・ディルツ氏が、イギリスの人類学者グレゴリー・
- 自己一致:アイデンティティー
- 信念・価値観
- 能力
- 行動
- 環境
- スピリチュアル:ビジョン・ヴィジョン
このニューロロジカルレベルを元にした心理学が「NLP(神経言語プログラミング)」です。協会などもある様ですね。
批判や怪しいという声もあるそうですが、私は協会員ではないしセミナーに行ったこともないのでそちらについての詳細は不明です。
ニューロロジカルレベルの6段階とは
続いて人間の行動に影響を与えるニューロロジカルレベルの6段階についてお話しします。
この段階を知った上で自分のことを分析し、意識的に会話に取りこめる様になると、ビジネスだけではなく人間関係や恋愛にも活かせます。
恋愛テクニック系のブログを運営されている方でこれを応用されている方もちらほら見かけます。
ではまず、6段階を図にしたので下記をご覧ください。
- アイデンティティ:自己認識・使命
- 信念・価値:行動の動機づけ
- 能力:戦略・計画
- 行動:活動・反応
- 環境:機会・制約
- スピリチュアル:ヴィジョン(展望)
上の段階ほど自分に対する影響力が大きく、下の段階ほど影響力は小さくなります。
では次に上の段階から解説します。
ニューロロジカルレベルの6段階 ①:アイデンティティ について
「アイデンティティ」は、自分という存在についての本質を追求していく段階です。
- 自分がやるべき事は何か?
- 自分はどんな人になりたいのか?
ニューロロジカルレベルの6段階 ②:信念・価値 について
「信念・価値」は、自分の行動についての理由やモチベーション(動機づけ)を模索・確認する段階です。
- そもそも何故それをやろうと思っているのか
- どうしてやりたいのか
ニューロロジカルレベルの6段階 ③:能力 について
「能力」は、自分が行うことについて達成する方法を考える段階です。
- 自分・協力者のスキル、リソース(いま自分たちにある資産や資源)をどう分配していくのか
- どうこなしていくかの段取り
ニューロロジカルレベルの6段階 ④:行動 について
「行動」は、まず自分が行うことについて確認する段階です。
- 自分は何をやるのか
- 人とやるのであれば、どう説明したり周りを動かすのか
ニューロロジカルレベルの6段階 ⑤:環境 について
「環境」は、自分がこれから行おうとしていることについて外的要因から分析する段階です。
- どこでやるのか?
- だれとやるのか?
- いつ(からいつまでに)やるのか?
ニューロロジカルレベルの6段階 ⑥:スピリチュアル について
「スピリチュアル」は、他の段階とは異なる視点から、自分の行動によって起こることを考える段階です。
- それをやることで国・社会・地域などにどう影響する人になるのか
- 自分はどう見られるのか
6段階の内、「⑤~②:環境・能力・行動・信念」が揃っていても①のアイデンティティが無ければ達成までモチベーションを保てずに途中で止めてしまうかもしれません。
別の記事で紹介した『ザッポス』 の社長(CEO)が良い例で、この方はザッポス以前に自分が作った会社が思い描いていたものと変わってしまったからとマイクロソフトへ約250億円で売却し手放してしまいました。
ニューロロジカルレベルの特徴
ニューロロジカルレベルには次の特徴があります。
- 上の階層に行くほど主観的であり、下に行くほど客観的
- 上の階層は下に必ず影響を及ぼすが、下はあまり影響しない
1の主観的と客観的というのは、「自分に対してか」「周りに対してか」という意味です。
また、2の影響については「①>②>③>④>⑤」となり、⑥は別扱いとなります。
例えばあなたが何か仕事を始めるとします。
当然成果を出したいと考えてるはずです。
そのためにはいくつかの課題が予想されますし、それに対してできる対策や工夫が考えられます。
この時、それをただ漠然と想像するのではなくニューロロジカルレベルを使って段階に分けて考えていけばセルフイメージが上手くいくということです。
ニューロロジカルレベル:まとめ
何かを始める時、あるいは既に取り組んでいる時、人はつい次のように下の段階に目を向けてしまいます。
- 職場環境が悪いから
- 人に恵まれないから
- 自分は力不足だから
これらは確かに理由の1つではあるでしょう。しかし本質はもっと上の段階にあります。
これに気づいて、『自分が本当にやりたい!』⇒ じゃあどうすればそれが達成できるか と考えていくと解決の糸口が見えていきます。
例えば能力不足なら自分のスキルを磨いたり、人に手伝ってもらったりといった具合ですね。
反対にこの6段階が満たされていると自分が感じられれば、自分のモチベーションはもとより周りへも好影響を及ぼします。
何かに迷ったり悩んだら、この分析からしてみると意外とすんなりいくかもしれません。
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