こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は数あるビジネス知識の中でも、難しい経営用語などではなく、簡単ですぐビジネスに役立つ基礎知識として以下の4つをご紹介します。
「報・連・相」「守・破・離」「ハインリッヒの法則」「窓割れ理論」
成功している人や企業ほど、こういった簡単にできることを徹底して行っているものです。
ビジネスの基礎知識を4つご紹介します
新入社員の教育など、ある程度どこでも行われると思いますが、
- 『教育が行き届かない職場に配属された』
- 『何の因果か技術職や職人から事務や営業など違う畑に進んでしまった』
など人生いろいろあると思います。そんな中、この記事にたどり着いたのも何かの縁です。
今回は基本的なビジネスの知識、法則の内、以下の4つをご紹介します。
- 報・連・相
- 守・破・離
- ハインリッヒの法則
- 窓割れ理論
別途、ビジネス用語集 なども随時追加で書いているので良かったら合わせて読んでみてください。
報連相(報・連・相)
報連相(報・連・相)とは、ホウレンソウと読み、『報告・連絡・相談』のことです。
ビジネス知識としては初歩中の初歩でご存知の方も多いかと思います。
しかし、一般的には「部下から上司への作法」として広まっていますが、実は
『報連相がしやすくなる環境作りこそ大切だ』
というのがこの言葉の名付け親である元山種証券社長の故・山崎富治氏の主張である事はあまり知られていません。
私もつい最近知りました。
そして、実際の現場では、
- 連絡(何かあったらまず知らせる)
- 報告(どう対応したかをちゃんと説明する)
- 相談(今後の対応、何か抜けていないかなどの確認)
という流れが一般的かなと思います。
ちなみに「知っている」のと「実際にやる」には大きな壁があります。
私の勤めていた会社でも備品紛失や事故違反を報告せずに後から発覚して大事(おおごと)になったケースがいくつもありました(ウン十万請求されていました)。
ですから、一般的な会社に務めていて、会社で決められているならちゃんと報連相を行いましょう。
……何故こんな言い方をしたかと言うと『報連相禁止』で有名な会社があるからです。
『未来工業』といい、『常に考える』ことをモットーに、現場の判断を尊重するため、指示や相談は最小限に留め、自己判断で仕事をして良い会社なのです。
トップが知らない間に、工場や営業所が開設されていたという話もあります。
これで創業以来赤字なしです。凄いですよね。
こういった特殊な会社も中にはありますが、基本的には報連相はしっかり行うべきです。
経験上、「後でいいか」「これを伝えたらまずいかな」と連絡や報告を迷う時、大抵の場合は伝えなかったことで問題が大きくなるケースがほとんどだからです。
守破離(守・破・離)
守破離(守・破・離)とは「しゅ・は・り(しゅはり)」と読み、ビジネスに限らず何かを習得する際の流れや段階のことです。
これも基本的なビジネス知識なのでご存知の方も多いでしょう。
語源は「千利休」や「武田信玄の軍師」、川上不白という江戸千家を創始した茶人による以下の言葉など、諸説あります。
「守は下手、破は上手、離は名人。」(川上不白 茶話集)
何にせよ大事なのは本質です。
守破離の「守」の意味
守破離の「守」とは、「余計なアレンジはせずにまずは基本をしっかり真似して身につける段階」という意味です。
「料理が苦手」という人は大抵これができないですよね 笑
実は一番難しいという声もあります。徹底して真似るにはそれ相応の力が必要ですからね。
ちなみに『学ぶ』の語源は『真似る⇒まねぶ』から来ているとのことです。
守破離の「破」の意味
守破離の「破」とは、「覚えた基本をあえて変えてみたり他のやり方を調べてみたり色々と考えてみたりする段階」という意味です。
「自己流自慢」の方はカッコ良さやプライドを保とうとして、まずここからやろうとしてしまうので、大した成長ができずに終わってしまうことが多いです。それは『破』ですらありません。
私の好きな言葉に『守』を通っていないのは『型破り』じゃなくて『形無し』だというのがあります。
守破離の「離」の意味
守破離の「離」とは、「これまで学んだ基礎基本から離れ、独自のアレンジやセオリーを創造、追求する段階」のことです。
卒業、独り立ち、のれん分け、と色々ありますが、自分流・自己流を作り育てていく段階、つまり「一人前」のことです。
ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則とは労働災害における経験則の1つで、以下の内容となります。
1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する
労働災害以外にも、例えばクレームなどでも使われます。
要は危険やミスはあらゆる所に要因が潜んでいるので注意しましょうということですね。
窓割れ理論
窓割れ理論とは、アメリカで提唱された理論で元々は犯罪とそれに対する抑止の方法です。
内容は以下の通りです。
- 街の割れた窓を放置していた
- → ゴミなども周辺に捨てられ治安の悪化が起きた
- → 軽犯罪が増加した
- → 重犯罪が発生、多発した
- → だから、まずは些細な所を見過ごさず処置・対処していけば結果的に大きな事故や事件も減る・防げる
ディズニーランドがペンキの塗り直しや、ゴミ拾いを徹底するなど環境の維持に努めたことで業績を上げたことが割れ窓理論の良い例として有名です。
ちなみにゴミ拾いはゴミを「夢のかけら」と呼ぶことで、ちょっとした雰囲気づくりの一環にまで昇華させました。
また、スティーブ・ジョブズ氏がアップルに戻った時、立て直しにこの理論を用いたことでも有名です。
どれもハインリッヒの法則と同じく、些細な事に目を背けると大きなゆがみが出てくる例ですね。
更に、これを進化というか逆転の発想で、良い雰囲気を作ればそれが広がるとしてピアノの生演奏を取り入れて顧客満足に繋げている会社(アメリカのデパート)もあります。
おさらいとまとめ
今回は以下の4つ、
- ホウ・レン・ソウ
- 守・破・離
- ハインリッヒの法則
- 窓割れ理論
をご紹介しました。
いずれもまとめると「会社のルールや上司に言われたことをまずはきちんと守って、連絡ごとをしっかり行い、細かな部分にも気を配る」という当たり前のような内容です。
しかし、多くの人はこの当たり前ができません。特に細かな気配りが苦手な人は多いです。
一流の人とそうでない人、成功できる人とできない人、その差は案外こういった小さなことの積み重ねによるのかもしれません。
よりしっかりビジネスの基礎知識を学びたい方は以下のような本で勉強するのも良いでしょう。
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