ゴールデンサークル理論から周りを動かすリーダーシップがわかる!

 

ゴールデンサークルの解説画像

(画像:Teaching Othersによる自作)

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回はゴールデンサークル理論についてご紹介します。

Simon Sinek(サイモン・シネック)という人物をご存知でしょうか? 2009年に彼がTEDで話した「ゴールデンサークル理論による、周りを動かすリーダーシップについての説明」の動画は3000万回以上再生され多くの人に影響を及ぼしています。

ゴールデンサークル理論」とは、彼の演説の中で紹介される「成功する人(優れたリーダー:指導者)や企業・組織はどうやって行動を促すか」を簡潔に表した方法のことです。以下に詳しく解説します。

ゴールデンサークルとは

ゴールデンサークル理論とは、成功する人(=優れたリーダー・指導者)と、そうではない人の思考・行動・伝達の順番や違いを表したものです。

 

どんな業種・業界でも「トップ企業」と「その他大勢の企業」という立場に分かれます。

しかし「その他大勢の企業」の中にも、トップと資金・人材・ビジネス内容はさほど変わらない企業はいくつもあります。では何が2つを分けているのでしょうか?

シネック氏によると偉大な指導者や組織、つまり「人を動かす立場」の人々は、その規模や行っている内容を問わず「考え・行動し・伝える方法がまったく同じ」だと言います。そして「その他」の立場の人たちは彼らと反対の方法を取るとも言っています。

 

この違いをわかりやすく示したものがゴールデンサークルです。

下記の図をご覧ください。

ゴールデンサークルの解説画像:Teaching Othersによる自作

ではこの図について解説します。

成功する人は「Why → How → What」の順序で思考・行動・伝達する

成功する人(優れたリーダー)や企業・組織は、「Why → How → What( 何故? どうやって? 何を?)の順序で考え、実行に移し、周りに伝えます

後述しますが、特に「Why」が重要だとシネック氏は主張しています。

 

成功しない人は「What → How → Why」の順序で思考・行動・伝達する

一方で、それ以外の大多数の人々(≒成功しない人)は、「What → How → Why( 何を? どうやって? 何故?)」の順序で考え、実行し、周りに伝えます。

 

どういうことなのかより詳しく見ていきましょう。

 

ゴールデンサークル理論の What・How・Why とは

ゴールデンサークル理論の What・How・Why とはどういう意味かそれぞれ解説していきます。

自分が「何故それを行っているか」を答えられる人は少ない

ほぼ全ての人々は「自分・自分たちが何を行っているか」、つまりゴールデンサークル理論で言う所のWhatについては知っています。

具体的には「事業」「研究」「取り組んでいること」などの【行動・内容】ですね。

 

その内、多くの人々は「自分・自分たちがそれをどう行うか」、ゴールデンサークル理論での【How】に当たる部分についても知っています。

具体的には「独自のセールスポイント」「他との差別化」など【方法】に当たる部分です。

 

しかし、「何故それを行っているのか」、つまりゴールデンサークル理論での【Why】に当たる部分を明確に答えられる人や企業・組織は多くありません。

 

「利益」は【何故(Why)】の答え=目的 ではない

企業にとって利益を生むことは使命ともいえます。しかしゴールデンサークルにおいて「利益」は「結果」であり【Why:何故】の答え、すなわち【目的】にはなりません。

  • 何故その組織が存在しているのか?
  • 何のためにそれを行っているのか?
  • 何を信じて行っているのか?
  • 何のために朝起きるのか?
  • 何故それが大切なのか?

こういった【何故】に対して明確な目的を答えられる人は多くはないということです。

 

これには理由があり、外側の円ほど明確・具体的なもので、中央に向かうほど抽象的で曖昧なものだからです。曖昧ゆえにそれっぽいことは言えるかもしれませんが、明確な目的として答えられる人は非常に少ないのです。

 

成功する人や企業・組織が行う「Why → How → What」の例

シネック氏は成功する人や企業・組織が行う「Why → How → What」の例として、アップル社の取り組みからこの順番の大切さを教えてくれています。

 

アップル社の行った「Why → How → What」の例

もしアップルが一般的なコンピューター会社だったら次の様な広告を打つでしょう。

  • 【What:内容】:私たちのコンピューターは素晴らしいデザインです
  • 【How:方法】:機能性に優れユーザーが使いやすい様になっています
  • 【Why:目的】:(だから)お一ついかがですか?

しかしアップルは違います。

  • 【Why:目的】─ 私たちのすることは全て世界を変えるという信念のもとで行っています。他とは違う考え方に価値があると信じています
  • 【How:方法】─ 私たちが世界を変える手段は、洗練され簡単に使えて親しみやすい製品です
  • 【What:内容】─ こうして素晴らしいコンピューターができあがりました。1つ欲しくなりませんか?

これはシネック氏が「アップルだったらこう表現するだろう」として言った例(しかも2009年のもの)ですが、確かにこのような表現をしていますし、最初の一般的な企業の広告例よりも魅力的です。

大多数のビジネスマンや活動家は、自分たちが「何をして・どう他と違い・どう他より優れているのか」を説明し、それによって相手に購入や支持などの行動を期待します。

しかし、消費者・お客となる立場の人々のほとんどは【何を】ではなく【何故】に心を動かされるのです。

 

人が【Why:目的】に心を動かされる生物学的な理由

これまでに紹介したことは単にシネック氏の自論というわけではありません。彼は心理学ではなく生物学的にも人が【何故】、もっと言えばその答えとなる【目的】に心が動かされる理由を説明しています。

人間の大脳とゴールデンサークルの関連性について

細かな部分は別として、人の大脳は大別すると外側から「大脳新皮質」「大脳辺縁系」となっています。

「大脳新皮質」は合理的・分析的思考や言語などを司る知的な部分で、ゴールデンサークルの【What】に対応します。

「大脳辺縁系」は喜怒哀楽などの感情・食欲や睡眠欲などの本能・意思決定を司る部分ですが言語能力はありません。ゴールデンサークルで言えば【How】【Why】に相当します。

「あなたの説明はわかったけど何か納得できない」

こう言われた経験が誰しもあるのではないでしょうか。これはゴールデンサークルの外側から内側に、つまり大多数の人々が行う「What → How →Why」の順番で情報が向かっているからです。言葉での説明を相手は理解できます。しかしそこから先にある感情の部分には訴えかけられていません。

一方で「Why → How → What」の順番であれば、人の行動を制御し意思決定を担う方から働きかけるため、人はより心を動かされ実際の行動に移すのです。

 

【Why:何故】に対する【目的】が強いほど成功する

シネック氏は、たとえ「成功の三原則」、即ち「資金」「人材」「市場環境」がそろっていたとしても、この【目的】、言い換えるなら信念や情熱・夢がなければ成功しないことを、「信念・熱意を持ち続け初の有人飛行機試験に成功したライト兄弟と、そうではなかったサミュエル・ピアポント・ラングレー」や「キング牧師の演説」を例に教えてくれています。

これについて、私もその通りだと思ったのが次の言葉です。

「仕事ができる」という理由だけで雇うとその人はお金のために働きます。しかし『自分の信念を信じてくれる人』を雇えば、「自分(雇い主)の信念」が「その人自身の信念」となるため、血と汗と涙を流して働いてくれます。

 

「成功する人や企業」と他は順序が逆!「何故」の重要性:まとめ

では今回のまとめ・おさらいになります。

  • ゴールデンサークル理論とは成功する人としない人の思考・行動・伝達の順番や違いを表したもの
  • 「What → How →Why」ではなく、人の心を動かす【何故・その理由や目的】にうったえかける「Why → How → What」の順番で考え・行動し・伝達すべき
  • 【何故の理由や目的】である信念が強ければ、伝えた相手自身の信念になり、進んで行動してくれるようになる

「自分が提供する製品を必要とする人」とビジネスをするのではなく【自分の信じることを信じてくれる人】とビジネスをすることを目標とすべきだとシネック氏は主張します。私も同感です。

一般的にリーダーと呼ばれる「権威や権力の座にいるだけの人たち」とは違い、優れたリーダー、つまり【指導者】と呼ばれる人は、「強制」で周りの人々を動かすのではなく、【自分たちがそうしたいからそうする】様に周りの人々の心を動かすのです。

シネック氏の演説に興味を持った方は サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか (※外部の動画なので削除されている場合があります。あらかじめご了承ください )などでご覧いただけます。

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