こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は「ビリギャル」の著者で知られる坪田塾 塾長の坪田信貴(つぼた・のぶたか)氏による【 ビジネスパーソン 成長の9段階 】についてご紹介します。
ビジネスマン、ビジネスパーソンとして自分は今どの位置にいるのか? その位置で何を変えれば成長できるのか?
これを知り、自分がいまどのレベルにいるのかを知れば自己成長するきっかけにできます。
ビジネスパーソン 成長の9段階とは
「ビジネスパーソンの成長の9段階」とは、坪田信貴氏が「THE21 ONLINE」というビジネス情報サイトで書かれた、ビジネスパーソン(ビジネスマン、主に会社員を対象)が成長するために知るべき現段階でどの位置・レベルにいるかを分類したものです。
「与えられた指示や仕事に対してどう対応するか」で段階を分けています。
- 指示された通りにできない人
- やり方を理解せずいちいち確認する人
- わからない部分を調べて指示どおりの結果を出せる人
- 仕事はこなせた上でアイデアを思いつくが、実行できない人
- 指示されたことにアレンジを勝手に行ってしまう人
- 周りに確認した上で自分のアイデアを試す人
- 成功事例の共有が図れる人
- 成功事例を商品化する人
- 成功の本質を他のジャンルにまで広げられる人
下から順番に解説していきます。
ビジネスパーソン 成長の9段階の9・8・7番目:新人・若手レベル
下の9・8・7番は「新人・若手レベル」です。
まずは仕事を早く覚え、慣れることが求められる段階と言えます。
9段階中9位「下の下」:指示された通りにできない人
「下の下」に属する人は、「指示された通りにできない」人です。
その結果、「やり方がわからない」と言って与えられた仕事を投げ出してしまいます。
9段階中8位「下の中」:やり方を理解せずいちいち確認する人
「下の中」に属する人は、仕事を投げ出しはしないものの、事あるごとに「これはどうやるんですか〜」と聞く人です。
ちゃんと理解しようと努めず適当に物事を進めてしまう人ですね。
9段階中7位「下の上」:わからない部分を調べて指示どおりの結果を出せる人
「下の上」に属する人は、自分でわからない部分を調べて指示どおりの成果物・結果を出せる人です。
ビジネスパーソン 成長の9段階の6・5・4番目:中堅レベル
真ん中の6・5・4番は「中堅レベル」です。
仕事にはある程度慣れてきた頃なので、ここからどう変化させるかが次のステップに進めるかの分かれ道となります。
9段階中6位「中の下」:仕事はこなせた上でアイデアを思いつくが、実行できない人
「下の下」に属する人は、指示されたことに自分なりの工夫、アイデアを思いつくものの実行には移さない、移せない人です。
これは私も経験があります。
「他の業務に追われたせいで」、「リソース不足のため」などの理由(言い訳)で実行できなかったことが色々とあります。
いくら素晴らしいアイデアを思いついても実行できなければ意味がありませんね。
9段階中5位「中の中」:指示されたことにアレンジを勝手に行ってしまう人
「中の中」に属する人は、指示されたことに自分なりの工夫、アイデアを思いつき実行するものの、周囲に相談せず勝手に行なう人です。
どこの世界にも自分の能力を過信したり、周囲を低く見がちな人がいます。
良いアイデアというのは頭の中だから完璧に近いということがよくあります。実際に行ってみると予想外の事で上手くいかないこともしばしば起こります。
それでも全く何も実行しないよりはフィードバックが得られるので改善の余地があります。
9段階中4位「中の上」:周りに確認した上で自分のアイデアを試す人
「中の上」に属する人は、指示されたことに自分なりの工夫・アイデアを思いつき、周囲の賛同を得たうえで実行する人です。
このレベルに達した人は自分だけではなく自分が属する部署やチームの成長も促せる人です。
ビジネスパーソン 成長の9段階の3・2・1番目:上級レベル
上位の3・2・1番は「上級レベル」です。
一見すると「中の上」である4位でも充分な気もしますが、上位のレベルは「成功体験の汎用化」ができる人達を指します。
汎用とは「1つの物事を様々な場面や分野で広く活用すること」です。
9段階中3位「上の下」:成功事例の共有が図れる人
「上の下」に属する人は、1つの成功事例が出るたびそれを共有し、部署全体をシステマチックにレベルアップさせる人です。
このレベルに属している人は目に見える範囲で全体を向上させることができます。
9段階中2位「上の中」:成功事例を商品化する人
「上の中」に属する人は、成功事例を商品化できないかと考える人です。
成功に役立ったシステムやノウハウをパッケージ化、テンプレート化などで「商品」という形にする発想を持てるのがこのレベルです。
9段階中1位「上の上」:成功の本質を他のジャンルにまで広げられる人
そしてトップの「上の上」に属する人は、成功の本質を見極めたうえで成功事例を体系化し、他のジャンルにまで広げていく人です。
本当に成果を出しているコンサルタントなどはこれに該当しますね。
ネットビジネスでも、集客のノウハウを活かして美容業界や農業、不動産などに活かしている人もいます。
成長の9段階でレベルを上げていく方法
「THE21 ONLINE」では9段階を説明した後に、以下の話へと続きます。
- 「レベルアップのためには『学ぶこと』が大切」
- 「失敗によるトラウマを持たせる日本の教育システムが良くないから日本人は総じて勉強嫌いになる」
- 「トラウマを払拭(ふっしょく)するためには小さな成功体験で失敗経験を上書きするのが早い」
しかし、私はこれに少し付け加えたいことがあります。
それは「上の立場にいる人が教え方を学んでいるか」です。
組織である以上、経営者、つまり方針を決定する社長がおり、その下に様々な役職や肩書の違いはあれどリーダーである上司が存在し、その下に社員がいます。
そして、「フラット」「風通しが良い」と言われる社風の会社であっても基本的にはボトムダウン(=上からの指示)で動きます。
ビジネスパーソンは上を見て育ちます。また様々な物事の決定権も上の立場の人が持ちます。
例えば「中の上」レベルのビジネスパーソンが周囲の賛同を得て企画を通そうとしても、上司が「今までのやり方に合わない」と認めなければ当事者含め、会社全体の成長機会や成功体験の機会が失われてしまいます。
「ビジネスパーソン 成長の9段階」で自分の成長方法がわかる:まとめ
ではまとめとおさらいです。
- 9~7「新人・若手レベル」:指示されたことができるかどうかのレベル
- 6~4「中堅レベル」:指示されたことに工夫、アイデアを加えられる
- 3~1「上級レベル」:成功体験の汎用化ができる
- 下の下:指示された通りにできず投げ出す
- 下の中:投げ出さないものの「これはどうやるんですか〜」といちいち聞く
- 下の上:自分で不明点を調べて指示どおりの成果を出せる
- 中の下:アイデアを考えつくが実行しない
- 中の中:実行するものの周囲に相談せず勝手に行なう
- 中の上:周囲の賛同を得たうえで実行する
- 上の下:成功事例を共有し部署全体をシステマチックにレベルアップさせる
- 上の中:成功事例を商品化できないかと考える
- 上の上:成功の本質を見極め、成功事例を体系化し他ジャンルにまで広げる
成長の9段階では「中」以上に進むためには自分の力だけではなく、周囲の成長も必要ではないかと思います。
とは言え、まずは常に「この方法を他で活かせないか」と発想力を鍛えることが大切です。
今回ご紹介した坪田信貴氏の著書です。
おすすめカテゴリー:「 自己成長 」 一覧
コメント