※今回ご紹介する内容はあくまで経済の法則・効果に関するもので、キリスト教など特定の宗教に関する話ではありません
こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は「マタイ効果」をご紹介します。
マタイ効果とは簡単に言うと「富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる」という、経済的な好循環と悪循環の法則ですが、なぜ好循環が起こる人と悪循環が起こる人に分かれるのかを解説します。
また、どうすれば自分を改善できるのかについての2つのポイントも合わせてご紹介します。
マタイ効果とは
マタイ効果とは条件が整っている成功者・富裕者はますます成功して、そうでない人は逆にチャンスを奪われたり不利になったりするという経済的な現象のことです。
「マタイの法則」とも呼ばれ、科学社会学者のロバート・K・マートンが以下の新約聖書の文言を用いて提唱したものです。
持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。
― マタイによる福音書 第13章12節 ―
現在の二極化、格差社会を象徴するかのような法則ですね。
マタイ効果の例
マタイ効果の例としてはパナマ文書で一般の人々にも広く知られる所となったオフショア投資などが挙げられます。
富裕層・権力者は租税回避でその富や力をますます蓄えることができ、庶民はそれを知らないか知っていても初期投資にかかる費用を持っていない、話は知っているがツテが無いなどの理由により実行できません。
もっと身近な例で言えば、会社における役職者と一般社員との違いがあります。
社長や重役などは他社の同等の立場の方々と知り合う機会が増え、これが次のビジネスに繋がることも多々あります。
一方で、一般社員はビジネス交流会などに参加してもその場限りでなかなか先に繋がらないことが多いです。
- 納得いかない
- 世の中やっぱり不公平だ
そう嘆く前に、
- 「何故そうなるのか」
- 「自分にも好循環を起こすにはどうしたら良いか」
を考えた方が得すると思いませんか?
良いマタイ効果(=好循環)を起こすための2つのポイントとは
では良いマタイ効果、つまり人生に好循環を起こすための2つのポイントをご紹介します。
まず、マタイ効果については経済における利益優位性の累積として他の場所でも紹介されています。
ですが、下記のマタイの文言の続きにはあまり触れていません。
見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである。あなたたちは聞くには聞くが、決して理解せず、見るには見るが、決して認めない。
― マタイによる福音書 第13章13~14節 ―
ここに好循環を起こすための、1つ目のポイントがあります。
つまり、好循環が起こせない人は、せっかく役立つ物事や情報を目の当たりにしても、それを良いものとは理解できないし良いと認めないということです。
良いマタイ効果を起こすポイント1:人の話を受け入れ応用する
「持っている人は更に与えられて豊かになる」の「持っている」とは、人の話(マタイでは啓示)を受け入れる姿勢のことです。
人の話を素直に聞き入れて知識を増やし、それをもとに経験して知識を知恵に変えられると、様々なことに適応・応用ができるようになります。
その結果、他の人が見逃したり敬遠したりするような機会をチャンスとして活かせる回数が増えるのです。
これが、持っている人は更に与えられて豊かになる という好循環を起こすポイントです。
良いマタイ効果を起こすポイント2:仕事を楽しむ
良いマタイ効果=好循環を生むためにはもう1つ、仕事を楽しむことが大切です。
なぜなら「他の人から見れば楽しそうな仕事」はあっても「誰がやっても楽しい仕事」というのは基本的には無いからです。
「世界で一番貧しい大統領」として有名なウルグアイのムヒカ大統領が来日した時、テレビ番組で「楽しんで行う仕事は労働ではない。それは幸せなのだ」と仰っていました。
自分が取り組むことを楽しめる人は結果的に好循環を生み出し、良い人やチャンスを引き寄せるのです。
結論
人間は自分と似た思考や収入を持ち、自分と似た行動や発言をする人と集まりやすい修正があります。
ですから、もし「更に与えられて豊かになる」人になりたいのであれば、日頃からポジティブな思考や行動を行うことが大切です。
マタイ効果や自分の広げ方などは、「コネ持ち父さん・コネなし父さん」という書籍でより詳しく語られています。
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