マーケティングの歴史

あなたは『マーケティング』をご存知ですか?

…と尋ねれば「知っている」という方がほとんどでしょう。ですが、その歴史や成り立ちについてはどうでしょうか?恐らく知っている方は少ないのではないかと思います。

経済学部に進学した人は大学で知り、そうでない人は技術職や専門職以外に就職したら日々取り組むことになるであろう『マーケティング』。どんなビジネスであれ成果を出し、伸ばしていくためには欠かせないものです。

そんなマーケティングの「歴史」について今回はフォーカスしたいと思います。

温故知新:おんこちしん:故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る:昔の研究・伝統・学問等を見返す事で再発見や新しい発想を得る事

という言葉がありますが、「気づけばそこにあるもの」「特に意識していなかった事」でも改めて見直すことにより、また新たな発見に繋がる事もあります。

マーケティングの歴史について

資本主義の現代において最初から有った概念の様に存在し、様々な手法が用いられるマーケティングですが、実は歴史としては110年程度しか経っていない、成長過程の学問・概念です。

以下、簡単な年表にしました。

(※日本に持ち込まれた時期には諸説あるので一般的に広まるきっかけとなった説を採用しています)

1902年、アメリカはミシガン大学の学報において初めてマーケティングという言葉が用いられる。

1955年、財団法人日本生産性本部(現、公益財団法人)のアメリカ視察団が帰国した後、日本へのマーケティングの導入を主張(当時の経団連会長が記者会見)。

1956年、電通が月刊「マーケティングと広告」を創刊、以後産業界に広くその関心が高まる。

1970年代、「ソーシャル・マーケティング」が誕生、以降、「サービス・マーケティング」、「マクロ・マーケティング」といったマーケティング概念の拡張化が進む。

1980年代、グローバル・マーケティングやローカル・マーケティング、メガマーケティング、リレーションシップ・マーケティング、インターナル・マーケティングが誕生。

1990年、JMA(日本マーケテイング教会)がマーケティングを以下の様に定義した。

マーケティングのイメージ図

マーケティングの定義について

『マーケティングとは、企業および 他の組織(※1) が グローバルな視野(※2) に立ち、顧客(※3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合活動(※4)である』

引用元:JMA

  1. 教育・医療・行政などの機関、団体などを含む
  2. 国内外の社会、文化、自然環境の重視
  3. 一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む
  4. 組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。

また、2007年にはAMA(アメリカマーケティング協会)ががマーケティングを以下の様に定義しました。

『マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・流通・交換するための活動、一連の制度、過程である』

 

マーケティングの歴史:まとめ

この様に、時代や場所・人によって定義が少しずつ変化し様々な手法が生み出され、今も見直され改善されているマーケティングですが、

「market(市場)」+「ing(現在進行形)」=「変わり続ける市場に対応していく」

という考え方は変わりません。

有形・無形問わず、あなたが何かを売りたい時、例えば「いつ・どこで・誰に・何を・何故・どんな方法で・いくらで」といった価値の提供の仕方を深くマーケティングすることで、双方にとってより良いメリットが生まれるのです。

 

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