影響力の武器:希少性の法則とは

こんにちは。今回は「影響力の武器」や「影響力の正体」といった本で紹介されている人間の心理に働く影響力の内、【希少性の法則(希少性の原理)】についてご紹介します。

ダイヤモンド:貴重・希少のイメージ画像

ダイヤモンド:貴重・希少のイメージ画像

希少性の法則はビジネスにおいて他の影響力に比べて使いやすく効果も見えやすいものです。

この法則のポイントを理解し活用することで競合との差別化ができ、価値を高めることができます。

希少性の法則とは

希少性の法則(希少性の原理)とは、人間は手に入りにくいものほど貴重なもの、価値があるものだと考えてしまう心理のことです。

英語では「Scarcity」と言います。

機会・時期・数などの理由で様々なものに希少性・希少価値が生まれます。

例えば以下の様な例があげられます。

  • ダイヤモンド:採れる数が少ないため価格が高い
  • タイムセール:この瞬間しかこの価格で買えない
  • 初期のmixi:招待制ゆえ限られた人しか使えなかった

こういった例は他にも様々あり、身の回りでも見かける機会があると思います。

希少性の法則のポイント:どう差別化して希少価値を高めるか

希少性の法則についてイメージできた所で、ビジネスにおける応用、つまり「商品・サービスの希少価値をどう高めるか」を考えてみましょう。

希少価値を持たせる目的は、どこにでもあるありふれた物との差別化を図り、お客様に『すぐ手に入れたい!』と思わせることです。

元々が貴重・限定性のあるものならばそこまで工夫も要らないでしょうが、そうでなければその商品・サービスに何かしらの限定をつけることで希少性を高めなければなりません。

それにはどういった方法があるでしょうか?

希少価値を高める方法

では希少性・希少価値を高めるためのいくつかの方法をご紹介します。

商品自体の希少価値を高める

例えば次のような商品の特徴に限定性を持たせることで、その商品自体の希少価値が高まります。

  • 素材

順番に解説します。

数に制限をかけることで希少価値が高まる

「おひとりさま個まで」「限定100個販売」など、特定の人しか持てないことでプレミアム感が付加され希少価値が高まります。

ちなみにプレミアムの本来の意味は「上質な」「特別賞与」等です

色で差別化を図ることで希少価値が高まる

例えば車などは色によって販売価格が違います。

スマホも人気の色は中古でもなかなか価格が下がりません。

売り手のことを考えたら、人気の色であれば少々高くしても売れるので利益を稼げるのがわかると思います。

素材で差別化を図ることで希少価値が高まる

形状が同じものでも、材質で重さで使いやすさなどの機能に差が生まれます。

商品の環境や条件で希少価値を高める

次にその商品に関連する環境や条件に対して希少性・希少価値を高めるための方法をご紹介します。

例えば次のようなものを限定する方法です。

  • 販売時間
  • 販売場所
  • 販売する人
  • 特典

順番に解説します。

販売時間を限定することで希少価値を高める

タイムセールで価格を調整したり、ある時間帯のみ販売することで限定性を出します。

他にも「季節限定」とすることで他との差別化ができます。

ネットビジネスで言えばクリックした瞬間、「残り3日」とカウントダウンが始まり、「早く買わないと」と扇動してくるものもよく見かけます。

販売場所を限定することで希少価値を生む

「ご当地商品」「特産物」など、そこでしか味わえない・買えないとなると、多少高くても仕方ないとなりますね。

場所の良い例としては、富士山で売っているカップ麺は500円~、ペットボトル飲料は5合付近で200円、山頂だと500円になるそうです。

運賃なども当然含まれるので高くなるのでしょうが、まさしく「そこでしか味わえない」という希少性を感じますね。

調べた当時の金額です。現在の価格は各自お調べください。

あるいは、映画館やドームなどでの飲食物は「それしかない」ので欲しければ買わざるを得ません。

販売する人を変えることで希少価値を生む

何らかの魅力を持った人であれば、「その人から買える」という希少価値が生まれます。

例えば携帯・スマホの店頭販売などは社員ではなく、キャンペーンガールを雇って行われています。

他にも、本の出版記念イベントで作者と会えるというのもそうですね。

これらには好意の法則の記事で紹介した連合の法則が使われています。

関連記事:好意の法則

特典を付けることで希少価値を生む

そこでしか貰えないオマケに価値があれば当然それも希少性を生みます。

最近だと漫画やアニメのDVDは場所によって特典に違いがある様です。

他にも芸能人のサインや握手券、チェキなど「オマケがメイン」になっている商品も中にはありますね。

自分自身の希少価値を高める

ビジネスを行う時、つい商品やサービスにばかり目がいってしまいがちですが、自分自身の希少価値を見つけて高めることも考慮すると良いです。

自分がしてきた様々な経験は、その人自身にとっては普通のことでも周りの人にとっては貴重な情報になり得ます。

特にニッチなもので需要があれば一気にビジネスチャンスが広がります。

まとめ・おさらい

それでは今回のまとめとおさらいです。

  • 希少性の法則(希少性の原理)とは、手に入りにくいものほど価値があると考えてしまう心理のこと
  • 他とどう差別化して希少価値を高めるかが大切
  • 「商品自体」「商品の環境や条件」など希少価値を高める方法はいろいろある
  • 自分自身の希少価値も高めよう

希少性は発想次第で応用が効く影響力の要素です。様々な工夫やアイディアで希少価値を生み出してください。

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