影響力:【社会的証明】とは

      2017/07/09

社会的証明:集団・みんなやっている のイメージ画像

人間の心理に働く影響力の第4弾『社会的証明の原理』についてご紹介します。

影響力:社会的証明(Social Proof)について

社会的証明』(社会的な証拠)とは、「判断に困った時」「『正しい』と思われる判断をしなくてはいけない時」「自分と似た人の行動を見た時」など、ある特定の状況での判断を自分ではなく他人の言動をもとに行ってしまう心理のことです。

以下の様な例があります。

  • 良く売れている商品だから買う
  • みんなが並んでいるお店だからきっとおいしいに違いない
  • みんなが行くなら自分も参加しようかな
  • 周りが可愛いって言うから段々そう見えてきた

ふと思い出した事例を1つご紹介します。

今から約14年前の平成14年に2chで「俺に騒ぐオフ」というのが新宿で行われました。

芸能人ではない一般人の主催者が会場に着いたら、参加者が握手やサイン、写真撮影等を次々と求めて騒ぐ事で、周囲の人に「あの人は誰?有名人?」と巻き込むネタ目的のイベント(?)です。

事前参加予定者が40数名だったにも関わらず、当日その場に居合わせた人など約300名が関わり、知りもしない人のサインを貰って「???」と困惑したりとちょっとした騒ぎになったそうです。

何も知らずにサインを貰った人は完全に周りに流されていますよね 笑

「人はいかに周りに影響されるか」を示した良い例だと思います。




社会的証明の例1:メディア

この原理は様々な所で応用されています。

例えば「テレビの笑い声や驚く声」につられて同じリアクションをしがちですよね。

普段そういった声を入れている番組が突然それを止めたら強い違和感を覚えるのではないでしょうか。

社会的証明の例2:会員数や観客数の『延べ表記』

「述べ数」と言うのは総計です。例えばとあるイベントで、その日に来た人が500人でもリピーターも含めて次の日に500人、3日目に500人参加したとしたら「延べ1500名ご来場!」と言えます。

仮に500名全員がリピーターで実際は500名しか来ていないとして「500名来場!」より「延べ1500名ご来場!」の方がより興味を引きますよね。

社会的証明の応用した例

人はより多くのひとが関わった物事の方を信頼します。『有名だから品質が保証されている』と考え、品質の判断をよそに委ねます。

人は『良いもの』ではなく『みんなが知っているもの』を買いがちなのです。

「みんな」を上手く使った社会的証明の応用例

これを応用した例が

  • 「業界ナンバーワン!」
  • 「地域の皆様に愛されて20年」
  • 「利用者1万名突破!」

などのキャッチコピーです。やはり「周りの人も買っているんだ」と印象付けていますね。

また、ちょっと違った切り口としてアメリカのテレビショッピングで使われた方法があります。今までは「お申し込みはこのあと」のみだった所を、『お電話が繋がらない場合は数回お試しください』と付けただけで反応が倍増したというものです。暗に「人気だから問い合わせが殺到しているんだ」と視聴者に思わせた例ですね。

社会的証明を利用するときの注意点

人を扇動する社会的証明ですが、利用するときには注意すべきこともいくつかあります。

実際とかけ離れた誘導・扇動は困難

例えば募金を募る時、仮に他の地域では既に一定額集まった実績があったとしても、あなたの持った募金箱が空だと中々入れてくれません。

いかに「周りもやっている」「みんな言っている」と訴えかけても実情が違えば相手は反応しません。また参加や協力者が少ないと行動を起こすのに躊躇(ちゅうちょ)します。

人は「最初の一人目」には中々なりたがらないものです。

認知不協和による誘導・扇動に注意

これはどちらかというと自分が誘導されそうな場合の話です。

例えば学校の授業などで「正解はAだと思う人は挙手」と先生が言ったとします。自分は正解はBだとわかっていましたが、自分以外の全員がAに手を挙げた場合、突然不安になり「あれ?ひょっとして自分の勘違いかも…?」と自分の中の混乱・矛盾を消そうとします。

正しくないとわかっていながら間違った方に流されそうになってしまうこともあるので注意が必要です。

影響力:『社会的証明』まとめ

ビジネスにおいては、本当に実績があれば社会的証明を活用することで信頼感を与えられるため、より売上を伸ばすことに繋がります。顧客の不安を取り除き価値を提供するのがビジネスなので使い方を間違わなければ有効だと私は思います。

また別の例として、私が以前受けたクレームですが、実際はその方1人だけしか思っていなかったのに「みんな言っていますよ!どうなっているんですか!?」と圧力をかけられ非常に不安・恐怖を覚えたことがあります。

もし自分が社会的証明を悪用される立場に陥った場合は、周りに流されない「自己肯定力」も併せ持つ必要があります。




 

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