DubLi(デュブリ)・ominto(オミント)最近の動向について

      2017/06/05

ASP、アフィリエイト、ネットビジネスのイメージ写真

2017年5月から6月にかけて

  • DubLi(デュブリ)がASPの1つである「A8.net」経由でキャッシュバックを装っていた
  • ominto社の取引に疑惑があり株価が暴落(2017年5月31日)

という話が見つかりましたのでご紹介します。

DubLi(デュブリ)がA8.net経由でキャッシュバック偽装!?

DubLiがASP(後述)の「A8.net」を経由してアフィリエイトをキャッシュバックに見せかける証拠動画が上がりました。

それがこちらです(外部リンク)

これはDubLiに「ストアインされた」ということになっていた靴下専門店「tabio(タビオ)」のサイトに飛ぶ経過のURLが変化する様子です。

元の動画が縦向きになっていたり、変化が早かったりするのでわかりやすい様に静止画で解説します。

DubLiからTabioに行くとまず「ominto.com~」というURLになります

omintoというのはDubLiの運営会社です。

dubliがa8を経由した写真1

続いて「tracking.shopstylers.com~」に変化

ちなみにこのtracking.shopstylers.com~というURLに飛ぶと、後述する「INVOLVE ASIA」というサイトに飛びます。

dubliがa8を経由した写真2

更に「px.a8.net~」というURLに変化

ここで「A8.net」を経由しているのがはっきりと表示されます。

dubliがa8を経由した写真3

ようやくtabio(タビオ)のサイトに飛びました

dubliがa8を経由した写真4

「でもこれってどういうこと?」という方もいらっしゃると思うので引き続き解説します。




 

DubLi(デュブリ)が行ったストアインという名のアフィリエイト

DubLiの説明では「DubLiと提携した企業サイトを通じて商品を買うと割引になったり、購入価格に応じたキャッシュバックがあります」というものなので、DubLiのサイト上に提携企業が表示される=ストアインというのが本来の形であり、他のサイトのURLを経由する必要はないはずです。

dubli(デュブリ)ストアインの図

しかしその実態は違いました。

dubli(デュブリ)ストアインの図:実態

実際には上記の図の様に、DubLiの部分が「INVOLVE ASIA(インボルブ アジア)」及び「A8.net(エーハチ)」を経由される形になっています。

DubLiとA8.net、Tabio、INVOLVE ASIA、それぞれの経緯

「何故こんな面倒なことをしていたのか?」ということですが経緯を説明します。

まずDubLiはA8.netに登録します。これ自体は違反ではないです。法人の場合はPサイト(ポイントサイト)としてA8側が許可すれば登録できます。しかし、A8はDubLiに対し、「規約上問題のあるサイト」の疑いがあるとして2017年1月にアフィリエイター登録を自主退会という形を取りました。

また同2017年1月にTabioがDubLiにストアインされるものの「問題のあるサイトではないか」とタビオ社内で相談があり、提携を解除する結果となりました。

このままでは「日本のサイトもストアインしている」という形が取れません。そこでDubLiは海外のASPサイトであるINVOLVE ASIAからA8.netに登録して、A8.netに広告を出稿していたTabioのアフィリエイトリンクを取得し、それを自分のサイトに貼っていたということです。現在は削除されています。

申請した所と別の場所に広告を出すのは規約違反です。TabioはINVOLVE ASIAとの提携も解除するとしています。

より詳細を知りたい方は日本流通産業新聞の記事(外部サイト)をご覧ください

ASPについて

「A8.net」及び「INVOLVE ASIA」を『ASP』と解説してきましたが、知らない方のためにその説明をします。

ASPとはアフィリエイト・サービス・プロバイダの略で、「広告を出稿したい企業」と「サイトやブログなどの広告を出す場所を提供して収益を得たい人」を仲介する業者のことです。

ASPにはいろいろありますが、A8.netは会員数、広告主数ともに大手のアフィリエイトサービスで、それほど有名ではない企業からAmazonや楽天など有名なショップまで幅広いジャンルの広告を扱っています。


端的に言うと今回のことでわかったのは、DubLiの資金源の1つは提携企業からのものではなく、A8.netからのアフィリエイト収入だったということです。しかし、それもできなくなってしまった以上、本当にストアインする企業を見つけて行うしかありません(と言うかそれが本来の姿)ですが、こうも色々な企業が「問題があるのでは」と提携を解除する状態だと難しそうです。

ominto(オミント)社に対する疑惑の報道で株価が暴落

一方、アメリカではDubLiを運営するominto(オミント)社に対する調査結果の報道があり株価が急落しています。

Did Ominto Pull The Wool Over Investors' Eyes?

などのタイトル記事が見つかりますね。「pull the wool over one's eyes」で「人の目を欺く」という意味だそうです。つまり「ominto社は投資家の目を欺いたのか?」と訳されます。

問題とされているのはominto社がNASDAQに上場する前に行った以下の2つの企業買収です。

「Lani Pixels A / S」:映画やデジタルコンテンツ作成を行うアニメーション会社
「Quant Systems」:ITコンサルティング会社

この2社に関連した以下の様なことがわかっています。

  • ominto及びDubLiの事業と関連がほぼ無い(特にLani社):企業としての事業計画が見えない
  • Laniを買収したことをSEC(アメリカ証券取引委員会)に報告していない
  • Laniは去年だけで34万ドル損失が出ている
  • Laniの買収に関わったOle Abildgaard氏はLaniの大株主でもありominto社の株主でもあるが、彼は以前サムスン銀行の文書を改ざんしてのインサイダー取引・詐欺により4か月の有罪判決をデンマークで受けています
  • NASDAQに上場する要件を満たすだけのために2つの企業を買収し、それによりCEOのハンセン氏に200万ドルのボーナスを支給、それを株の購入に充て株価を引き上げた

これらの調査により、私が見た時で株価が約35%下落していました(アメリカは日本と違いストップ安というものがないそうです)。

これに対しominto社は5/31日付の自社のサイトのプレスリリースで反論しています。

A report recently published on Ominto includes false and misleading statements which we believe are aimed at manipulating the Company's stock. The claims made in the report are meritless. We remain focused on realizing our business objectives, building on our leadership position in global Cash Back shopping.

(最近Ominto社に対して公表された報告書には、当社の株式を操作することを目的としていると誤解を与える誤った記述が含まれています。 この報告書の主張に価値はありません。 我々は引き続き、グローバルなキャッシュバックショッピングにおける当社のリーダーシップの立場に基づき、ビジネス目標の実現に注力しています)

アメリカのキャッシュバックサイトTOP20に入っていない

別のサイトの記事ではDubLiやominto社の知名度が競合する業界内において低いことも指摘されていました。

この記事では大手キャッシュバックサイト「Hoopladoopla.com」のCEOであるFrank DeBlasiにWhite Diamond Research(WDR)がインタビューしたの話が載っています。

WDR: Have you heard of Ominto or Dubli? Are they top competition in the cash back space?
(OmintoやDubliについて聞いたことがありますか?彼らはキャッシュバックスペースにおけるトップライバルですか?)

Frank: I have never heard of those companies until you just mentioned.
(フランク:あなたが言及する今まで私はそれらの企業について聞いたことがなかったよ)

また、この記事では複数のキャッシュバックサイトのランキングを掲載するサイトの紹介がされていますが、そのいずれにもOmintoやDubliの名前は載っていないとのことです。

参考(外部サイト):Top 20 Cashback Websites And Rebate Sites 2017

※順位は3月のもので、ちなみにHoopladooplaは19位

流石に業界のリーダーを名乗る企業が本国のランキングTOP20位にも入らないというのは不自然な感じがします。

DubLi代理人のクーリングオフについて

クーリングオフができたとの情報を見つけたので念のためご紹介します。

  • DubLiでは代理人登録の際に契約書を受け取っていない人・または契約書に不備があった人が多い。この場合はクーリングオフ期間の始まる1日目である「起算日」は進行しない。そして「連鎖販売取引」「不実告知」「断定的判断」「不利益事実の不告知」などがあるため、消費者契約法も違反していることになり、契約が無効となります。
  • 契約後、20日以内であればサイトにログインして「クーリングオフの手続きを申請」を試せば基本的に受理されるらしいです。

まとめ

この記事をまとめている間にも「某有名レジャーランドが割引で行ける!」などの投稿をFacebookなどで見かけたりします。本当に利用者が得をしているのであればいいですが、わざわざ怪しいことを度々起こしている企業のサイトに高額を払って登録する必要があるかは疑問が残りますね。




 

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