私個人が色々と調べ様々なジャンルで活動している人と会った結果、この手法が取り入れられていることが意外と多いのがわかりました。
ですから、注意喚起や知識として知っておいた方が為になると思ったので紹介するという点を踏まえてお読みください。
では【 ネットワークビジネス 】についてご紹介します。
ネットワークビジネスとは
ネットワークビジネスとは、日本では連鎖販売取引として、特定商取引法第33条で定義される販売形態のことを指します。法的には2017年現在では合法です。
次のような呼び方がありますが、全部同じです。
- フルコミ:フルコミッション=完全成功報酬型
- マルチ
- MLM:マルチレベルマーケティング
- 消費者参加型ビジネス
ちなみに、インターネットを使って物やサービスを扱うビジネス全般を指すネットビジネスとは違います。
法的には合法なのに「マルチ商法」と聞くと大半の人が「危険」「怪しい」「友達なくすから止めといた方がいいよ?」などと言います。
これは全くの誤解……と言えたら良いのでしょうが、多くがその通りです。
実際に被害を受けた人も少なくないのが実情です。
最近ではMLMと呼ばれる方が多いので以下、こちらを使って説明していきます。
MLMの形式を採用していても公な大企業は存在します。
例えば、世界一審査が厳しいと言われるニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、格付けが世界最高ランクの5A-1のMLMを用いている企業もあります。
ちなみに同じくNYSEに上場しているトヨタで5A-3(上から3番目)、Googleでも5A-2(上から2番目)です。
ネットワークビジネス(MLM)のメリット
もともとアメリカが発祥とされるこの販売形態は、店舗をもたず販売員が自営業者として活動することにより次のようなメリットがあることから始まりました。
- 広告費宣伝費用、店舗の経費、商品の流通経費の削減
- その分を販売員へ手数料として還元
- 販売員は「商品販売の手数料」+「新たな販売員の紹介料」が貰える上に、時間的拘束が無い
- 大企業の様に資金が無い会社でも商品を広められる
一般的な販売形態とMLMの比較
まず一般的な販売形態は次の画像の通りです。
一方、MLMは次の画像のような形態を取ります。
しかし、この形態を利用した悪徳商法が広まった為にイメージが一気に落ちました。
ネットワークビジネス(MLM)とねずみ講との違い
MLMと混同して使われるものにねずみ講があります。
日本ではこちらが先に社会的問題になりました。
1970年代後半に被害総額1900億円と言われる「天下一家の会事件」が起きたため、ねずみ講と似た形態のMLMも同じだと考えられる様になったのです。
ねずみ講は別名、無限連鎖講と言い違法です。

MLMとねずみ講を比較した図
MLMは自分の下につけられる新たな販売員の数に制限があるのと、実際の商品を扱っているため合法扱いです。
一方のねずみ講は『宗教』や『特別な集まり』への参加料など商品のやり取りが無くお金だけ集めます。
しかもダウンに制限がない、つまり人口には限りが有るにもかかわらず、下を増やせば無限に収入が増えるかのように見せかけているので違法となります。
追記:アメリカのFTCがMLMに新たな見解を示す
2016年12月15日、FTC(Federal Trade Commission 米国連邦取引委員会)は、「系列会社の収益の過半数が実質売上高から得られない限り違法」と発表しました。
つまり、MLMであっても商品の販売を自分たちの会員に売りつけるだけの形態はねずみ講と同じで、ただ内部でお金を回して下から上に吸い上げているだけだから禁止、というわけです。
ネットワークビジネスの実情
月間ネットワークビジネスという本が発行されていて、日本のMLM企業のランキングがわかります。
本じゃなくても「MLM ランキング」で検索すれば順位は見つけられます。
ただ、冒頭の注意書きにも書いた様に、このMLMの手法は上記の企業に留まらず様々な分野で使われています。
例えば海外投資、暗号通貨などをMLMで広めていく話は、私の様な一般庶民のところにも来ます(もちろん話には乗りませんでした)。
あるいはネットビジネスにおける情報商材の販売方法についても、一部の人は「マルチと変わらない」と言う人もいますね。
まとめ
お金持ちを目指すのであれば収入の柱を増やさなければなりません。
もし会社員として勤めているのであれば、会社からの給与以外の収入源を作らなければならないということです。
しかし、飲食店など一部のお店では「ダブルワーク歓迎」のところもありますが、多くの会社では規則で「副業禁止」であり、更に働くのはこんなんでしょう。
そもそも、更に働く時間を作ることさえ困難かもしれません。
一方で、成功者・お金持ちと呼ばれる人達は起業・権利収入・投資などで収入の柱を増やし、また太くしています。
その方法の1つとしてこういった方法もあるということです。
商品やサービスがしっかりしていて、関わる人が納得しているならそれもありかなとは思います。
もちろん、マルチだからやらないという判断もありだと思います。
ネットワークビジネスが良い悪いかよりも、こうしたことを知らない人はまず内容を知ることがチャンス、リスク、両面で大切です。
色々なものの仕組みを知り考えることは成功するには欠かせません。
という訳で、今回は 自分の身は守りつつ見聞を広げることは大切 かなと思い、ネットワークビジネス・MLMについて紹介しました。
P.S.もしこの記事を読んだディストリビューターの方がいても、私はやらないので誘わないでください
補足:MLMにおける特徴
MLMに関わっている人には次のような特徴があるので避けたい人は覚えておくと良いです。
- 下の人ほど早く自分にダウンを付けたいので積極的に勧誘してくる=自分がやっても儲けが少ない
- 美人が親しくなってきてカフェに誘われ行ってみたら途中から知らない男が来て勧誘されるという手口が未だに使われている(男性は注意です)
- 『愛用者(ダウンが作れず商品を買うだけの人)』や『ピッパの法則(ピッと閃いたらパっとやる)』等の用語を使う人はマルチ経験者
ちなみに、「絶対もうかるよ」などの言い回しは法律で禁止になっているので、こうした言葉を使ってくる人がいたら要注意です。
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