【この項目の概要】
ニュースやワイドショーを日々賑わす様々な出来事。最近、その出来事に対し短絡的・反射的・過剰に反応しているケースが増えている気がします。
例えば「why Japanese people!?」でお馴染み厚切りジェイソンさん。彼に対するネットの反応などから「勢いで書き込んでしまう事の危険性」「【何故】といったん考えを整理する重要性」について述べます。
日本人の僕が思う ”why Japanese people!?”
あなたは厚切りジェイソンさんをご存知でしょうか?
本名はジェイソン・デイヴィッド・ダニエルソン(Jason David Danielson)。
「why Japanese people!?」というフレーズで日本語やことわざ、風習などのおかしな部分にツッコみを入れるネタでお馴染みの、アメリカ人の芸人さんです。
一方でIT企業「テラススカイ」の役員でもあります。
そんな彼はツイッター上で、色々な人からの質問に対してまめに返答しているのですがこれがよくニュース記事になり、様々なサイトにも取り上げられます。
(ツイッターでのやりとりをそのまま記事にするなんて記者は楽な仕事を見つけたなとある意味で感心します 笑)
そこでよく目にするのが、
「ご意見番気取り」「アメリカに帰れ」「アメリカでは〇〇の問題があるから、日本に意見言う前に〇〇を直せ」
などなどの批判的なコメントの数々。
大半がジェイソンさんのフォロワーなど相手側からの質問に対して持論を述べただけなのに「ご意見番気取り」と叩かれること。
自分が今日本に住んでいるからその日本を良くしたいと思って言っている個人の一意見が何故か「アメリカ人が日本をディスってる(ディスる=批判する、軽蔑する ディスリスペクト:disrespectが語源)」にすり替えられること。
正直見ていて気分の良いものではないですし「何故?」と疑問が沸くことも多いです。
- 「差別するな」と言っている人が差別していると気づかない。
- ちゃんと内容を読めば批判ではなく「こうしたらいい」という建設的な意見なのに、その内容自体には触れず「日本に否定的な事を言っている=だから日本の敵だ=日本から出ていけ」という短絡的な思考、反射的な反応
ここら辺には日本人なのに日本人に対して「why Japanese people!?」と言いたくなりますね。
「好き(愛)の反対は無関心」とは言ったもので
苦言を呈してくれることの大切さ
ジェイソンさんは日本が好きだからこそ改善点を述べているのだと僕は思います。
社会に出れば自然とそういう機会は訪れると思いますが、「相手の為を思って叱る(怒るではなく叱る)、苦言を呈する」ことが往々にしてあると思います。
正直、言う側の方が関係も一時的には言った相手とギクシャクしますし「嫌われるかもしれない」「真意が伝わらないかもしれない」「傷つけてしまうかもしれない」と嫌な思いをします。
それでも言わなければ直らない、後々大きな損失に繋がるかもしれないという思いから相手に伝えるわけです。
その時、言われた側は例えその時は腹を立てたとしても、「言ってもらえて良かった」「ここは譲れないけどあそこは自分が悪かったな」と考える事で成長に繋がります。
相手に対し思い入れが無ければ何も言わなくなります。
それは、実はとても大きな損失なのです。
しかし最近はそれが理解できない人がとても多い様に感じます。
年齢…環境…ネットが荒れる要因
近年、社会は「個人を尊重する」風潮が強まったと感じます。しかしそれが発展途上なために「独り善がりの人間」を増やしている気もします。
その結果、痛みを避け成長する機会を逃している人が自由に(しかも匿名に身を守られながら)発言できるため、議論ではなく口論、もしくはただの悪口が並ぶのではないでしょうか。
加えて、人間の脳は後ろから前へと発達していくのだそうですが、実は未成年者は「急な決断・判断」を担う脳の前方部分が未熟な状態のために感情的なコメントを書きやすいのです。
こういった要因が連鎖して、発言者が非常識だった場合以外にも荒れてしまうのではないでしょうか。
「何故」と問えないwhy Japanese people:まとめ
厚切りジェイソンさんの意見も「これが絶対正しい」というものではなく「僕はこう思う」という主張です。
自分の意見を持っている人であれば相手の年齢・国籍・人種に関わらず、同調する所はし、反論すべき所はそれができます。
どんな意見・発言・主張に対しても「何故そんな事を言うのか?」「意図・真意は何か?」「本当か?嘘か?」など一呼吸置く事が自分の成長に繋がる重要なポイントだと思います。
P.S.アメリカの少女が作ったRethinkはどうなったんでしょうね?
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