【ブラック】身内に甘く他には辛い家族経営の仕出し弁当屋

今回はあまりの不条理に『家族経営の仕出し弁当屋』から転職した、友人Ｗ君のブラックな話をご紹介します。

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本当にあった黒い話

カテゴリー「ブラック」では、様々な業種・業界のブラック企業・ブラックな人について調べたもの・知人、友人の体験談をご紹介します。

※特定の業種・業界・及び企業や個人を誹謗中傷する意図はありません。予めご了承ください。

1度働くと他の会社や業界のことは中々わからないものです。「○○はブラックって言ってるけど本当はどうなの？」と気になることも多いと思います。これから就職する人や転職を考えている方、また今の仕事と比べたい方の参考になれば幸いです。

「家族経営」あるいは「同族経営」と検索すると、関連ワードに「ブラック」「最悪」「デメリット」などネガティブなワードが候補として挙がります。私もよくあるネットの話や噂では聞いていましたが、実際に体験した人の生の声を聞くことができたので、あなたにもお伝えします。

（もちろん全ての家族経営をしている企業がこうではないというのは予めご了承ください）

Ｗ君はその仕出し弁当屋に長年勤めていてそこそこ待遇は悪くはなかったらしいのですが、数年後に経営者の身内が入社してきてから徐々にそれは悪化していきました。

サビ残（サービス残業）については「うちもそう」「どこでもそうだよ」と思う人が多いのではないかと思いますが、そのこと自体が本来ならおかしい話ですよね。

「仕事で忙しい」が口癖の人は時間があってもやらないで時間が無い例として電通の長時間労働の話を出しましたが、他の企業でもこういったニュースは日々報じられています。

もっと酷いところはちゃんと申告していても改ざんされたりします。

Ｗ君の所も1日15時間労働などがざらにあったそうです。

これもよくあるイジメ的な対応ですね。重要な事項を告げずに後から「言った」「何で聞いていないんだ」と責めてくる陰険な手口です。「悪魔の証明」（していない事を証明すること）という無理難題で責めてきます。

私にはこういうことをする人の心理が理解できません。結局自分自身の時間や労力が無駄にかかることになるので、伝えられるだけ伝えて作業させた方がよっぽど両者にとって良いのにと思います。

ある日のことです。取引先に送らなければならなかった商品が送られていませんでした。至急送らなければならないですが運送業者は札幌で、Ｗ君の勤め先は普通なら車で1時間半以上ありました。高速でも50分はかかる場所です。

当日の配送は13：30までで現在の時刻は13：00。

上司「高速代は払うから今すぐ行ってこい」

…完全に法定速度を無視しろと言っています。

従うしかないＷ君。それでも何とか配送に間に合わせ報告の電話を上司に入れると一言

上司「なるべく早く帰ってこい」

…ねぎらう事もなく、たったこれだけで終了。不憫でなりません。

高齢者向けの弁当を作っていた時のことです。栄養士から出ている栄養のバランスを考えたレシピに沿って作っていたＷ君。しかし経営者の一人が

「これ味薄くない？」

と勝手に調味料をあれこれ加えそれを出す様に指示。部下に辛く（つらく）当たるだけでなく料理まで辛く（からく）してしまいます。

自分のための食事ではなく高齢者であるお客様用の商品を勝手に変えてしまうというありえない行為です。塩分過多で体調を崩したらどうする気でしょうか。

Ｗ君だけではなく、身内以外の社員には似た様な酷い対応を取っていたそうで、次々辞めていき、長年頑張ってきたＷ君もついに心が折れて退職してしまいました。

次の職場もなかなか大変な様ですが、いつもみんなのことを考え、長距離移動もものともせずに色々と尽くしてくれるＷ君が負けないことを願っています。