お金儲けは悪という風潮に毒されていませんか?

お金儲けは悪という風潮に毒されてはいませんか?

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は、日本人の多くが持っている、「金儲けは悪いこと」「金にこだわるのは汚い」という風潮や考え方についての異論と、お金を儲けることで起きる良いことについてご紹介します。

金儲けの悪い方法やグレーな方法、非合法な方法など、よくある「簡単な稼ぎ方」「楽して金儲け」といった嘘の話を紹介するわけではなく、そういう考え方のままだと自分の成長や収入を増やすことにつながらないという話です。

もし「お金を欲しいと思うのは悪いこと」とお考えでしたら、この記事を読んでから考えてみませんか?

お金儲けは悪いことという日本人の風潮や考え方

日本には

  • 金儲け=悪
  • お金を欲しいと思うことは悪いこと

という風潮があり、日本人の多くがこのような考え方を持っています。

と言っても、正社員として会社で働いて給料をもらう場合は除きます。

副業や給与所得以外などで稼ごうとする場合に、良くないことという印象を持たれてしまうことが多いです。

 

ある活動に対して「ボランティア」や「無料で行っている」と聞くと、「偉い」「立派」などの良いイメージが持たれ、「有料で行っている」と聞くと、何となく悪いイメージが持たれてしまいます。

この半ば洗脳のような考えはいったいどこから来たのでしょうか?

 

金儲けは悪いという風潮は士農工商による支配から来ている

実はこの、「金儲けは悪い」という風潮は士農工商による支配から来ているのです。

 

士農工商は元々中国から入ってきた言葉ですが、中国では「士(国の役人)」をトップとして、土地に基づかず自分たちの儲けを考える「商・工」よりも、土地に根ざし作物、穀物を生産する「」が重視されてきました。

理由は、商人や職人に自由な利潤追求を許すと、自分たち「士」が脅かされ、年貢を納めてくれる農民が重労働である農業を嫌い、商工に転身する事で食べ物の生産が減少し、飢饉の発生など社会秩序の崩壊が起こると考えたからです。

この考え方が後にまとめられ、儒教として日本に入ってきました。

 

江戸時代での士農工商は、この並び順の身分制度ではなく、『』を頂点に他は横並びだった様です。

それでも職業は原則「世襲制」であり変更は可能ではあったものの、「百姓の余技として、町人の商売を始めてはならない」と、必要以上に財を成す事に制限をかけ、特定の人以外がお金を持たない様な仕組みづくりがずっと行われてきました。

 

現在の教育においても、海外では若い頃から投資やお金について学びますが、日本ではほとんどそういう機会がありません。

そのため、本当はもっとお金を稼げたり得することがあったとしても、知らないまま過ごすことになるのです。

 

自分以外の人が儲けるのが気に入らない、嫌儲という考え方

儲ける・稼ぐことに関連して『嫌儲』という言葉をご紹介します。

嫌儲(けんもう、いやもう、けんちょ)とは、人が金儲けすることを嫌うことを意味するインターネットスラング。

他人が楽に儲けることに対する心情的反発といった意味合いがある。

「嫌儲」的な発想に同調する一部のインターネット利用者たちは自分の利益が減ることよりも、自分とは関係のない第三者が利益を得ること自体を憎悪している。

Web上で作られた造語であるため発音されることが少なく、正しい読みというものが確立されていない。

読みは「けんちょ」のほか、「けんもう」、「いやもう」などの読み方もある。なお造語の提唱者は「いやちょ」や「いやもうけ」などと読んでもよいとしている。

引用元: wikipedia(ウィキペディア) 嫌儲 の項より

 

以上のように、歴史的にも心情的にも「お金儲けは悪いこと」という風潮や思考が日本人には根強くあります。

しかし、実際はお金を稼ぐほうが世の中も自分自身も結果的に良くなっていくのです。

 

お金を稼ぐ方が結果的に良い理由とは

ではお金を稼ぐ方が結果的に良い理由を以下の2つの側面から説明します。

  • 金儲けしないボランティアだと何が駄目になるのか
  • サービスでお金を稼ぐと何が良くなるか

 

金儲けをしないボランティアだと何が駄目になるのか

※ボランティアにも有料のものがあるのでここでは無料のものとしてお話しします

短期的、あるいは局所的に見ればボランティアの方がその商品やサービスを受ける側にとっては目先のコストもかからずお得かもしれません。

しかし、まずボランティアを行う側から見ると、人間である以上は生活費がなければ生きていけません。更に資金がなければそのサービスを増やしたり質を上げる事は困難です。

つまり、継続的且つ質の高いサービスを行うには資金が必要なのです。

それにも関わらず、無報酬・奉仕でボランティアを行っていると、受け手の中には次第にやってもらって当たり前と考える人が増えてきます。

すると善意で行っていたことが義務となり、次第に要求が増していきます。

終いにはボランティアの範囲ではできないことまで要求されてしまい活動が思う様にいかなくなってしまうのです。

 

サービスでお金を稼ぐと何が良くなるか

では今までボランティアで行っていたこと(以下サービスとします)を有料にしてお金を稼ぐとどうなるでしょうか。

例えば以下のようなことが考えられます。

  • サービスに責任が発生する
  • サービスの質が上げられる
  • サービスの量が増やせる
  • サービスを行う人の生活が潤う
  • お金を儲けた人がお金を使う事で他の人が潤います

順番に詳しく解説します。

お金を稼ぐサービスでは責任が発生します

サービスを受ける相手はお金を払っているので費用対効果を求められます。その結果「質の向上」に繋がります。

 

お金を稼ぐサービスではサービスの質が上げられます

サービスを有料化した事により、より良い設備や手法に資金を投入できます。その結果、顧客満足に繋がります。

 

お金を稼ぐサービスではサービスの量が増やせます

例えば今までは1か所でしかできなかったサービスが複数の場所、あるいは複数回行えるようになります。これによって恩恵を受ける人も増えます。

 

お金を稼ぐサービスではサービスを行う人の生活が潤います

当然ですがお金を稼ぐと生活が潤います。

中には「自分の事はいいから」という清貧な方もいるかと思いますが、単なる贅沢と言う意味ではなく、

  • 生活費
  • 養育費
  • 移動費
  • 老後の蓄え
  • 医療費

など様々な事に備えられるようになります。

これによりサービスを他のことに気を取られることなく行うことも可能になるわけです。

 

お金を儲けた人がお金を使う事で他の人が潤います

お金は天下の回りものです。お金を儲けた人が何かにお金を使った分で他の人が恩恵を受けたり、その商品やサービスを提供する団体・企業が発展したりします。

例えば災害が起こった時、過剰に何でもかんでも自粛を要求する人がいますが、これだと復興や支援が遅れてしまいます。

 

結論・まとめ

平成30年(2018年)の1月、厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめ、「モデル就業規則」の第14章 67条を「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と改定しました。

このように、国がより多く稼ぐことを認める方針を示しているのが今の世の中の流れです。

いつまでも「金儲けは悪」「1つの会社で真面目に働いてさえ入ればいい」という考えだと自身の身に何か起きて今の仕事ができなくなった時に困ることになります。

いきなり新しい仕事や起業をしろというのではありません。

まずは古いマインド(考え方)に縛られず、自分に何ができるかを考え、できることを増やしていくことが、これからの人生で大切になっていくと私は思います。

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