YouTubeの3H戦略とは?規約変更をチャンスにする方法

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は YouTubeのYPP規約が『チャンネル登録者数1000人』『再生時間4000時間』に変更された ことを踏まえ、【 3H戦略(HHH戦略)】や基本的な対策について改めて考えていきます。

YouTubeのYPP規約変更イメージ画像

(画像:Teaching Othersによる自作)

この変更は既にニュースやまとめサイトなどにも取り上げられているので、これらの条件をご存じの方もいるかと思います。

報道のされ方としては「零細ユーチューバー悲鳴」「youtuber難民続出か」など、ネガティブな反応のところが多いですが、ここではどうやってこの条件をクリアしていくかを考えていきます。

YPP(ユーチューブパートナープログラム)とは

YPP(ユーチューブパートナープログラム)とは、自分が投稿した動画を使って広告収入を得る仕組みのことです。

最初はGoogleアドセンスの審査に合格していないと動画に広告を貼れませんでした。

※ Googleアドセンスについての参照記事→ 副業・副収入を考える③:ブログで稼ぐGoogleアドセンスとは

 

それから2017年の4月に「投稿した動画の総再生回数10,000回以上」であればYPPへの申請が認められて広告を貼れるようになりました。

そして今回、新たに規約が前述した2つに変更となりました。

  • 視聴時間が4,000時間
  • 1,000人のチャンネル登録者数

 

YouTube CreatorsからYPP規約変更のメールが届いた

YPPに登録している人にはYouTube Creatorsからメールが来たはずです。

私の所にも2018年1月17日に以下の内容が来ました。

we are announcing changes to the YouTube Partner Program (YPP). While our goal remains to keep the YPP open to as many channels as possible, we recognize we need more safeguards in place to protect creator revenue across the YouTube ecosystem.

訳:ユーチューブパートナープログラム(YPP)の変更をお知らせします。

可能な限り多くのチャンネルにYPPをオープンにするという目標は残っていますが、

YouTubeの生態系(恐らく収益構造という意味)全体でクリエイターの収益を保護するため、より安全な手段が必要であると認識しています。

 

Under the new eligibility requirements announced today, your YouTube channel, sakabon,  is no longer eligible for monetization because it doesn’t meet the new threshold of 4,000 hours of watchtime within the past 12 months and 1,000 subscribers. As a result, your channel will lose access to all monetization tools and features associated with the YouTube Partner Program on February 20, 2018 unless you surpass this threshold in the next 30 days. Accordingly, this email serves as 30 days notice that your YouTube Partner Program terms are terminated.

訳:発表された新しい受給資格要件の下で、あなたのYouTubeチャンネル サカボンは過去12ヶ月以内に視聴時間が4,000時間、1,000人の視聴者数(チャンネル登録者数)に達していないため、収益受給対象にはなりません。その結果、今後30日間でこの上限を超えない限り、あなたのチャンネルは2018年2月20日にYouTubeパートナープログラムに関連付けられている全ての収益化ツールと機能にアクセスできなくなります。したがって、このメールはYouTubeパートナープログラムの利用規約が終了してから30日以内に通知されます。

 

私の場合だとこのサイト用のチャンネルは今のところ活用できていないので論外ですが、サカボンのチャンネル(内容:サッカー関連)では4,000時間はクリアしているので、チャンネル登録者数を増やすことが課題となります。

と言ってもユーチューバーとして活動しているわけではないので、突然ゲーム実況を始めたり奇抜なことで注目を集めたりするわけにはいきません。

やはり、YouTube(Google)が提唱する「3H(HHH)戦略」や基本的なことに従って根気よく投稿を続けるのが一番良いでしょう。

 

3H(HHH、スリーエイチ)戦略とは

3H戦略(HHH戦略)とは、「Hero」「Hub」「Help(昔は「Hygiene」)」の頭文字を取った「質の高い動画を作成し投稿するために意識すべきポイント」です。

2014年頃にYouTubeの親会社であるGoogleが「デジタルマーケティング(動画マーケティング)」の方法として提唱したものです。

以下、それぞれについて解説していきますのでこれから動画投稿をお考えの方は参考にしてください。

 

3H(HHH)戦略の「Hero(ヒーロー)」とは

3H戦略におけるHeroとは、「エンターテイメント」「感動」「話題性」など、より多くの人に注目され、バズりやすい(拡散されやすい)動画のことです。

芸能人や有名ユーチューバーなど、既に知名度がある人は投稿するだけで一定数以上の再生回数や時間を見込むことができます。

そのようなHeroに達した後もクオリティの高いコンテンツを提供すると、それが勝手に潜在顧客に共有(シェア)されていき、新たな視聴者を作り出します。

 

更に、Heroの動画で何かを広告するための時間として「Bite、Snack、Meal」という推奨アプローチ方法もあります。

Heroの動画時間:Bite(ひとくち)

Biteとは、10秒以内の動画のことです。ひとくちで済んでしまう食事くらい短い動画という意味ですね。これは「キーワード」をメインに印象づける方法です。

 

Heroの動画時間:Snack(軽食)

Snackとは、10秒から30秒程度の動画のことです。キーワードに加えて主要なメッセージを伝える動画です。

 

Heroの動画時間:Meal(食事)

Mealとは、30秒以上の動画のことです。BiteやSnackに加えて自分のブランド価値を高めるような内容を伝えたり視聴者との繋がりを考えたメッセージを発信する動画です。

 

3H(HHH)戦略の「Hub(ハブ)」とは

3H戦略におけるHubとは、「シリーズ物」「連載」など定期的な投稿により、顕在顧客(ファン、チャンネル登録者)との関係を強固にしていく動画です。

動画の内容次第で投稿者から積極的に視聴者へアピールしていける、いわゆるプッシュ型なのが特徴です。

ポイントとしては作品の内容に一貫性を持たせることです。

 

3H(HHH)戦略の「Help(ヘルプ)」とは

3H戦略におけるHelpとは、その名の通り「視聴者の助けになる」動画のことです。

動画を見る理由は人それぞれですが、例えば「ある料理の作り方を知りたい」「買った道具の説明書をなくしたので使い方がわからない」「実際にそのサービスを利用した人の感想を聞きたい」など、「悩みに対する回答」「ハウツー」などの内容の動画です。

大きくバズることは少ないですが、一定の需要は見込ます。

hubに対してこちらはプル型(受け)なのが特徴です。

 

「Hero」「Hub」「Help」の詳細と3H戦略の解説について

まずHero、Hub、Helpをまとめると以下の図のようになります。

3H(HHH)戦略のhero-hub-help図解

(画像:Teaching Othersによる自作)

SEO(検索エンジン最適化)の重要性についても載せましたが、HELP系の動画は自分以外の人も似たような内容で作っていることが多いので、より多くの人に周知するための工夫が必要になってきます。

またHELP系の特性上、「◯◯ 作り方」などと検索される場合が多いので、こういった点を踏まえてもSEOの重要性が高いのです。

一方のHero系の動画は既に顧客(視聴者)を抱えているため特別なSEOをしなくても動画は再生されますし、勝手にシェアやまとめサイトに乗ることで自然と検索順位が上がったりもします。

 

ビジネス視点で見た3H戦略:日本のサイトと海外サイトの違い

HHH戦略の解説を行っているサイトは色々ありますが、日本のサイトだと以下の説明をしているところが多いです。

  1. 「Hero=話題性のある動画」で新規の視聴者を幅広く獲得する
  2. 「Hub=継続的な動画」でリピーターを増やす
  3. 「Help=商品の説明動画」で視聴者を顧客に変える
日本のサイトに見られる3H戦略の説明:図解

(画像:Teaching Othersによる自作)

こちらは従来のマーケティング方法である「ファネル」を意識した説明となっています。

ファネルとは日本語で「漏斗(ろうと)」のことで、マーケティング用語としては「対象者の絞り込み」のことです。

こちらの説明からは「AIDMA(アイドマ)の法則」を言い換えた印象を受けますね。

 

一方、海外サイトでは以下の様な解説で従来のファネル型に代わる方法として説明している所も多いです。

  1. 「Help=商品の説明動画」で役立つ情報を提供することで視聴者が商品やサービスに定期的に関わるようにする
  2. 「Hub=自分の個性を伝える継続的な動画」でリピーター(ファン)を増やす
  3. 「Hero=既に認知された投稿者による新商品やトレンドの動画、もしくは話題になる動画」で視聴者の意識を高めたり行動を促す。またはファンをコア化(=より支持してくれるように)させる
外国のサイトに見られる3H戦略の説明:図解

(画像:Teaching Othersによる自作)

 

この様に同じ戦略でもアプローチの説明が異なります。

どちらのアプローチで動画を作成し自分のチャンネルをプロデュースしていくかはそれぞれの判断となりますが、まずは「Hero」「Hub」「Help」の特徴を理解し、自分に合った動画の数を増やしていくことです。

 

まとめ

Googleがサイトの「質」を評価していく方針を強めていることはサイト運営者であれば周知の事実ですが、今回の利用規約変更でYouTubeもその傾向が強まりました。

既に「視聴回数は多いけど内容が不適切な動画」の削除が行われたり、チャンネル登録人数が多いチャンネルであっても動画の内容で広告が非表示になったりと日々改善されています。

 

動画はYPPからの広告収入以外にも様々な可能性を秘めています。

登録者数が多ければ、たとえ広告を貼らなくても「自社の製品やサービスを買ってもらう」「イベントを開催する」「他者とのタイアップ」など他のビジネスを展開していくことに繋げられます。

そしてそのためには今回ご紹介したような3H戦略などで「動画の質」を考えて投稿していくことがますます重要になってきます。

 

ちなみに、今回ご紹介した内容は公式の「YouTubeアカデミー」「Think with Google」などでより詳しく学ぶこともできます。

 

余談

YouTubeではチャンネル登録者数に応じた以下のランク(称号)が付けられています。

グラファイト (0~999人)
オパール   (1,000人~)
ブロンズ   (1万人~)
シルバー   (10万人~)
ゴールド   (100万人~)
ダイアモンド (1,000万人~)
※ カッコ内はチャンネル登録者数

ランクによって個別に担当者が付いたり、使える機能が増えたり「盾」が送られたりと待遇も変わってきます。

 

以前、HIKAKINさんなどが所属していることで有名な、YouTuber向けのマネジメントなどを行っている会社「UUUM」の執行役員の方々によるトークイベントに参加したことがありますが、そこで「まずは休まず投稿数を増やすことが大切」という言葉を仰っていました。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、継続がもっとも難しいです。動画投稿経験がある方ならおわかりでしょう。

まさに「基本が一番大切」だなと再確認しました。

まずはオパール目指してがんばりますので、よければ以下のチャンネル登録をお願いします。

YouTube サカボンチャンネル

動画
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