検索結果の順位は頻繁に変わるって知っていましたか?

突然ですが、いつも特定のキーワード(単語・言葉)で検索して表示されるから見ていたサイトの順位が突然下がったり見つからなくなったりしたことはありませんか?

後から見ようと思っていたサイトが見つからない!

なんてことが時々ありますよね?

ブログやサイトを運営している人にとっては検索結果の順位が変わるのは常識です。

だからこそ自分のページを上位にするために日々試行錯誤していることと思いますが、グーグルやヤフーを利用する一般的なユーザーの方はそこまで知らないのでは? と思ったのでご紹介します。

なお、この記事は何か設定をミスしてサイトが飛んでしまった時の対処方法などは書いていません。予めご了承ください。

ページの順位が変わるのは検索サイトの仕組みによるもの

2019年8月11日に internet live stats (外部リンク、海外のサイトです)で確認した時点では、世界中のウェブサイトの総数は約17億(非アクティブなものも含む)、1日のグーグルでの検索数は約48億という途方も無い数です。

そしてウェブサイトやページはこうしている間にも次々増えていきます。

グーグルは「よりユーザーが求めている情報を提供するページを素早くSERPs(検索結果画面)に表示する」ことを目標としているため、様々な情報から独自に分析してSERPsでの順位を変えているのです。

SERPsとは

SERPsとは、Google(グーグル)やYahoo!(ヤフー)、Bing(ビング)やDuckDuckGo(ダックダックゴー)などの検索エンジンでユーザーが何か調べ物をした時に表示される検索結果のことです。

サープスと読み、Search Engine Result Pageの略であるSERPの複数形です。

ちなみにSERPsに表示されるページ(URL)から、広告などお金を払って表示しているページを除いたものをオーガニック検索(自然検索)と言います。

例として、次の画像はグーグルで「サッカー」を検索した時のSERPsです。グーグルユーザーにとってはよく見慣れた画面だと思います。

サッカーで検索した時のSERPsの例

GoogleおよびGoogleロゴは、Google LLCの登録商標であり、許可を得て使用しています。

最近ではサイトページ以外にもこうした情報を先に表示する機能が増えました。

このように、地図・単語の翻訳・画像・動画などウェブページ以外の検索結果も表示する機能のことをユニバーサル検索と言います。

例えば「◯◯ 地図」と検索すれば地図の画像が表示されますね。

変わるのはページの順位だけじゃない

実は検索エンジンによっては、SERPsで変わるのは各サイトページの順位だけではありません。

グーグルの場合、検索している語句を変えるとSERPsの上にある「すべて 動画 ニュース 画像」などのタブの順番も変わります。

例えば「サッカー」で検索した時と「サッカー 画像」で検索した時では次の画像のように「画像」のタブが先に来ていますね。

SERPsでタブの順番が変わっている画面

GoogleおよびGoogleロゴは、Google LLCの登録商標であり、許可を得て使用しています。

ちなみに、このように検索対象を特定の分野やコンテンツに絞る機能のことをバーティカル検索と言います。

なお、ヤフーでも同じことを試しましたがタブの順番は変わりませんでした。

ヤフーはグーグルの検索技術をライセンス提供により使っているため検索結果が一部分を除いてほとんど同じ様になるのですが、この部分は異なるようです。

余談ですが、GoogleのSERPsのスクリーンショットをこうした記事で使うときは、説明や研究が目的の場合だと事前の使用許諾などはなくても良いですが「外観が変更されていない」「下記の文言を入れる」ことがルールです。
著作権や利用規約に普段から配慮している方ならご存知でしょうがブロガーさんなどは注意しましょう。
出典:Googleサービスのスクリーンショット(外部サイト 英語です)
GoogleおよびGoogleロゴは、Google LLCの登録商標であり、許可を得て使用しています。

検索結果の順位はいつ変わるの?

SERPsは日々更新されているので「毎日◯時に更新される」という訳ではなく、随時変わっています。

調べるワードによっては更新ボタンを押すたびに1位と2位が入れ替わるということもあります。

検索結果の順位はどういう要因で変わるの?

グーグルの場合、検索結果の順位を決める要因は約200ほどあると言われていますが公開されていません

検索結果の順位を決める要因が公開されていない理由

もしどうやって順位が決まるかの具体的な要因を一般に公開してしまうと、ズルやテクニックで順番が不当に変わってしまい、ユーザーが求めていない情報しかないサイトでも上位にすることが可能になってしまうからです。

ただし、全くわからないわけではなく、記事の書き方や設定を修正することで順位を改善することはある程度できます。

これを悪用したことが実際に問題になり、グーグルが順位を決めるアルゴリズムを変更したこともあります。

 

また、これに関連して2018年頃からYMYLの分野では特に高いページの品質を評価するための基準が設定されています。

YMYLとは

Your Money or Your Life」の略で、直訳すると「あなたのお金またはあなたの人生」となり、「ユーザーの将来の幸福、健康、経済的安定、または安全性に影響を及ぼす可能性があるページ」のことです。

グーグルの検索品質評価ガイドラインによると次のような分野がYMYLの例として紹介されています:

  • ショッピングのページ又は金融取引のページ:ユーザーがオンラインで購入、送金、請求書の支払いなどを行えるWebページ(オンラインストアやオンラインバンキングページなど)。
  • 財務情報のページ:投資、税金、退職計画、住宅購入、大学の支払い、保険の購入などに関するアドバイスや情報を提供するウェブページ。
  • 医療情報のページ:健康、薬物、特定の疾患または状態、精神的健康、栄養などに関するアドバイスまたは情報を提供するウェブページ。
  • 法的情報のページ:離婚、親権、遺言の作成、市民になるなどのトピックに関する法的アドバイスや情報を提供するウェブページ。
  • 市民に情報を提供するために重要なニュース記事または公開/公式情報のページ:地方/州/国家政府のプロセス、政策、人々、および法律に関する情報を含むWebページ。災害対応サービス;政府プログラムと社会サービス。国際的なイベント、ビジネス、政治、科学、技術などの重要なトピックに関するニュースなど(全てのニュース記事が必ずしもYMYLと見なされるわけではないことに注意)。
  • その他:子どもの養子縁組自動車の安全性に関する情報など。

上記についてはGoogle Webmaster Central Blogの 検索品質評価ガイドラインの更新という記事 (外部サイト 英語です)の中にPDFのリンクがあります。

記事は2015年のものですが、2019年の5月にガイドラインがアップデートされて、その内容がPDFで確認できます(ただし英語です)。

例えば仮にこれから薬に関する記事を書いても、病院や研究所など公的な機関のサイトでなければ上位に表示することは難しいでしょう。下手すればずっと圏外です。

日本のサイトだとまだ未対応なジャンルも多いと思われますが、医療系の内容では順位の変動が顕著に見受けられますし、この流れは今後 他のジャンルでも起こると思われます。

こうした記事の分野もサイトの順位を変える要因の1つです。

同じ言葉で調べても人や場所によって検索結果は違う

更にグーグルにはパーソナライズ検索という機能もあり、調べる場所や人(スマホやパソコンなど使っているデバイス)によっても検索結果は異なります。

例えば、「フットボール」と検索した時に、人によっては「サッカー」の意味で調べますが、別の人、特にアメリカ人などであれば「アメリカンフットボール」の意味で調べることがあります。

また、「アップル」と検索する時も、「りんご」という意味で産地や価格を調べる人もいれば「iPhoneやiPad、IOSなどのアップル」を調べたい人もいます。

このように、ユーザーがより知りたいであろう情報によってもSERPsでのサイトの順位が変わります。

スマホで検索する時の注意点:アプリ内ブラウザだと閲覧履歴が残らない

最近のスマホ用のアプリには「アプリ内ブラウザ」を実装しているものも多いです。

アプリ内ブラウザとはChrome(クローム)やSafari(サファリ)、Firefox(ファイヤーフォックス)、IE(インターネットエクスプローラー)など、いわゆるサイトを見るためのブラウザを使わずにwebページを表示する機能のことです。

例えばLINEやツイッター、フェイスブック、あるいはGmailなどからリンクをタップして別のページを開くことがあると思います。

これは便利な機能ですが閲覧履歴が残らないので、またそのサイトやページを見たいと思った時は、再度リンクから開かなければなりません。

いったんリンク先に飛んだ後、クロームなど履歴が残る別のブラウザで開けば良いのですが、私はついつい忘れがちになります。

1度見れば解決するような内容であれば良いのですが、後から「また確認したいな」と思い直すことが度々あるので似た経験をお持ちの方は注意が必要ですね。

特定のサイトにすぐアクセスできるようにする方法

では、何度も訪れるような特定のサイトにすぐアクセスしたい時はどうすれば良いでしょうか。

ネットサーフィンに慣れた方ならすぐに思いつくと思いますが、そうでない方のために方法をご紹介します。

ブックマークする

ブラウザにはブックマークという機能がありパソコンでもスマホでも使えます。

ブックマークとは特定のページやサイトを保存しておいてすぐにアクセスできるようにする機能です。

  • Chromeの場合:☆マークをタップ(クリック)すればできます。
  • Safariの場合:上部のメニューバーにある「ブックマーク」をタップし「ブックマークに追加」を選べばできます。ブックマークの他に「お気に入り」という機能もありますね。

更に様々なブラウザのブックマークを管理できるアプリもあります。

ブックマークは自分好みにフォルダを整理できるので、ジャンルごとに分ければたくさんブックマークして混乱することも防げます。

スマホにショートカットを作る

スマホでサイトを閲覧する場合、ブックマーク以外にも次の方法でショートカットを作ることができます。

  • Chromeの場合:右上の「︙」(縦に●が3つ並んだボタン)から「ホーム画面に追加」をタップする
  • safariの場合:下部の「共有」(□に縦線のマーク)から「ホーム画面に追加」をタップする

これで次の画像のように、スマホに入っているアプリと同じようなアイコンが作られ、これをタップするだけで次から素早くサイトやページが開けます。

ティーアザのショートカットアイコンをスマホに作った様子

私のスマホ画面です。アプリにようにこのサイトのアイコンができていますね

どちらの方法でも後から見ようと思っていたサイトが見つからない!ということが防げますね。

ただし、「サイトそのものが開けなくなっている」「サイトが削除された」という場合はアクセスできません。

まとめ

これはグーグルの社員も認めていることですが、Googleは完璧ではありません。

(ウェブマスターオフィスアワーの動画での発言より)

常に改善や修正、アップデートが行われます。

場合によっては自分にとって有益な情報が書いてあるサイトの順位が大きく下がって代わりに当たり障りないことしか書いていないサイトが上位に来ることもあります。

ユーザーの方は、よく使うサイトや役立つ情報が書いてあるページはブックマークなどで保存しておくと良いですよ。

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