電子書籍の出版オファーが来た:内容・注意点・断った理由を紹介

こんにちは。今回は某出版社様から、ブログやサイトのノウハウに関して、Amazon(=アマゾン)での電子書籍化の話が来たので、電子書籍の出版に関する内容・注意点についてご紹介します。

ちなみにオファーはお断りさせて頂いたので、その理由もお話しします。

ブログ書籍化のご提案というメールが来ました:内容は?

出版社の名前は伏せますが、次のような内容でブログ書籍化の話がお問い合わせより来ました。

ブログ書籍化のご提案突然のメッセージ失礼致します。

私、電子書籍の出版プロデュースを行なっている○○出版の●●と申します。
貴サイトを拝見し、是非書籍化をさせて頂きたいと思いご連絡致しました。

電子書籍は印税収入はもちろん、集客効果やブランディング効果など様々なメリットがあります。
ブログを運営されている方が電子書籍出版を並行して行えば、純粋に収益化を加速させるだけでなく記事内での訴求力向上も大幅に見込めます。

我々が保有している電子書籍出版ノウハウを用いて、多方面からビジネス加速のお手伝いが出来れば良いなと思っております。
以下、弊社が過去にプロデュースした書籍になります。

※書籍の例が数件リンクされていました

費用についてですが、プロデュース・出版に関わる費用は一切頂きません。販売にかかる広告費等も弊社がご負担いたします。

以下略

出版社名で検索し評判や詐欺かどうかを調査:注意すべき点は?

「自分のブログが電子書籍化(商品化)!?」という話が急に来ると舞い上がってしまう人もいるかと思いますが、まずは落ち着いてその話が本当かどうかを調べましょう。

世の中には出版詐欺(実は自費出版で費用がかかる、有料セミナーへの誘導、本が出ない、独占契約で権利を奪われる など)があるので、例えば次のような点は確認した方が良いです。

  • 本当に存在する出版社なのか
  • その出版社の評判や評価はどうか
  • 同様のオファーが来た人は他にもいるのか:いた場合はどういう対応をしたのか
  • 実際にそこから出版した人が他にもいるのか
  • 契約内容はしっかりしているか:こちらが不利な内容になっていないか

自分なりに調べた結論としては「詐欺ではないだろうけどメリットが薄い」ということでお断りしました。

次にその判断に至るまでの経緯や要因について解説します。

書籍の出版を断った理由:アマゾンでセルフ出版した方が得だったから

お断りした理由は次の3つで、自分で出版した方が得だと思ったからです。

  1. 出版社を通すことによる金銭的なメリットがない
  2. 出版社を通すことによる肩書や権威的なメリットも現段階では弱い
  3. 自分は既に電子書籍を出している

それぞれ詳しく解説します。

出版社を通すことによる金銭的なメリットがない

この出版社と契約すると、ロイヤリティは20%年に1回支払われるとのことでした。

これだとメリットがないかなという判断です。

「え? 本の印税って10%と言われているから良い方では?」

と思われるかもしれません。

しかし、KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を少し調べればわかりますが、アマゾンでの電子書籍のロイヤリティは次のようになっています。

  • Kindleでの独占出版:70%(アマゾン以外で同じ内容の電子書籍は出せない)
  • Kindleでの非独占出版:35%(同じ内容を楽天ブックス等でも出せる)
ちなみに70%は(2019年現在)日本、ブラジル、インド、およびメキシコの読者への販売に対してです。

恐らくこの出版社は独占の方にして販売するのでしょうが、仮に電子書籍を500円で販売するとロイヤリティは350円になり、

  • この出版社の取り分は280円:80%
  • 自分の取り分は70円:20%
  • 個人で出版すればそのまま350円が得られる

という割合になるので、セルフ出版(自分で電子書籍を作って販売する)のノウハウさえあれば金額的なメリットはありません。

出版社を通すことによる肩書きや権威的なメリットも現段階では弱い

次に、出版社と契約することのメリットとしては「出版社、つまり社会的信用のある団体や組織から本を出したという肩書きや権威、実績」があると思います。

しかし、申し訳ないですがこの出版社は

  • 知名度があまりない(もちろん私が知らないだけかもしれません)
  • 例として紹介された既存の電子書籍もそれほど売れていない

という状態でした。

その出版社からは実際に電子書籍も出ていますし、検索したら契約した方も出てきたので出版詐欺ではなさそうですが、これから電子書籍の事業を拡大したくて様々なブロガーやサイト運営者に声かけしているという印象を持ちました。

これなら自分で本を出してもさほど変わらないのではないかと思ったのです。

自分は既に電子書籍を出している

ちなみに自分は既にアマゾンで電子書籍を出しています

と言っても0円で出版しているので、ロイヤリティはなくDL数に応じてインディーズ無料マンガ基金からの分配という形で入ります。

アマゾンで電子書籍を出す場合、「電子書籍または有料マンガ」と「無料マンガ(Kindleインディーズマンガ)」の2種類が選べます。私のは無料マンガの方です。

私の場合はDL数が少ないので微々たる額ですが、人気の漫画家さんだと月に10万円以上もらっている人もいるようですね。

無料でさえ人気があるとは全く言えない状態なので、仮にオファーを頂いた出版社と契約して有料の電子書籍を新たに出したとしても、知名度もないので大して売れないでしょう。

以上がオファーを断った理由です。

まとめ

私は電子書籍を出版する方法を知っていて、実際に出した経験があったので断りましたが、『ノウハウもないし知名度がほしい』という方は、もしオファーが来たら一考する余地はあるかなと思います。

その際は、今回ご紹介したような調査をしてからご判断ください。

初めてオファーが来た人は「出版詐欺」や「出版社名 評判」などから検索すると良いと思いますよ

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