北海道胆振東部地震を札幌で被災して気づいた事と必要な備品のまとめ

平成30年(2018年)北海道胆振東部地震

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は北海道胆振東部地震札幌実際に被災した経験から気づいたことと、最低限 備えが必要だと感じた備品についてご紹介します。

私は生まれも育ちも札幌ですが、今まで震度3程度の地震は時々あるものの、ここまで大きな地震はほぼ体験したことがなく、ましてや地震が原因で停電になったことも今までありませんでした。

今後もこうした非常事態が起こらないとも限らないので、いざという時に慌てないよう覚えている内に当時の状況や行動の記録を残します。

北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)とは

北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)は2018年(平成30年)9月6日の深夜3時8分に発生しました。

厚真町鹿沼で震度7、安平町・千歳市・日高町・平取町・札幌市中央区で震度6(弱~強)、札幌市・江別市他 各地で震度5と、北海道の各地で今までに観測したことのない大きな揺れが起きました。

この影響により道内全域で停電が発生、また一部の地域では断水も起きました。

北海道胆振東部地震を被災した時の状況

9月6日(木)の地震発生時、私はまだ起きていましたが今までとは明らかに異なる揺れだったので動かずに静まるのを待ちました。

家の物が割れたり倒れたりはしなかったので、特に怪我はしませんでしたがほどなくして停電が起きました。

停電したので明かりの確保をレーザーポインターで行う

この時は北海道全域が停電だったので本当に真っ暗でした。急いで明かりを確保しなければならないと思った時、以前 仕事用に買ったレーザーポインターのことを思い出しました。

このレーザーポインターは単三電池1本で長時間使用ができ、赤く細いレーザーの他に白光でやや広く光らせる機能もあったので助かりました。小さいので持ち運びしやすいのも良いです。

レーザーポインターで照射した時の写真(撮影:teaching others管理人)

とりあえず部屋を移動する時はレーザーポインターを持ち歩き、部屋にいる時は水に入れたペットボトルにこの光を当てて簡易的なランタンの代わりにしました。

レーザーポイントを水の入ったペットボトルに当てて簡易ランタンを作った時の写真(撮影:teaching others管理人)

上の写真だとわかりづらいですが、一部屋が薄暗く見えるくらいにはなりました。

これで電気が復旧するまでの約3日間を過ごしました。

1本しか持っていませんでしたが、数本あるとより明るい差を確保できるし移動時も楽でしたね。

ちなみに水に牛乳を数滴混ぜるとチンダル現象でより明るくなるそうですが、万が一断水した時の貴重な飲み水になるかもしれないので止めておきました。

水とガスは無事だったのでひとまず食料は確保できた

停電したので冷蔵庫も機能しなくなりましたが、私の住む地域は断水もなくガスも使えたのが不幸中の幸いで、これでひとまず数日分の食料は確保できました。

まず作りおきしておいた料理を腐る前に消費し、その後はインスタントラーメンでしのぎました。

また、水はペットボトルの他、お風呂にも溜めておきました。

停電の影響は信号機にもあらわれた

信号の明かりが付いている写真

信号の電気がつかず手旗信号している写真

明かりが付いている信号機のすぐ近くでも、停電の影響で電気がつかない信号機も多数見かけました。

交通量が多い道路は手旗信号が行われていました。

地震の情報はモバイルWi-Fiのおかけで確認できた

地震情報や各地の状況はツイッターやフェイスブックなどで逐一チェックしていましたが、残念ながら私のUQモバイルの電波はつながらなかったので、もっぱらモバイルWi-Fiを使って確認していました。

一部の方はWi-Fiがつながりづらいとツイートしていましたが、私はずっと安定していたので持っていて助かりました。

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地震の後はスマホの電力を確保しに行った

地震情報や家族や知人友人、取引先などとの連絡を取るためにもスマホの電力を確保する必要がありました。

モバイルバッテリーも10000mAhと4000mAhの2つを持っていましたが、することがないのでradikoやツイッターなどで状況を確認し続けていると電池はやがて尽きてしまいます。

地震が深夜だったのである程度の状況を確認し落ち着いた頃を見計らって少し寝て、その後は充電できる所を探しました。

これまた、幸いなことに有限会社トミタの佐山さんが事務所の前でチャージステージング(太陽光/蓄電池搭載ステージトラック)にて無料で充電できるようにしてくれていました。

太陽光/蓄有限会社トミタの電池搭載ステージトラック

 

既に充電中のスマホなどで一杯になっていましたが、夕方過ぎにはもっと大勢来られて電源タップが足りなくなったそうです。

太陽光/蓄有限会社トミタの電池搭載ステージトラックで充電している所の写真

こうした社会貢献や地域貢献は素晴らしいですね。

私も1日乗り切れたので助かりました。

(共に外部リンク:別タブで表示)

コンベンションセンターが緊急避難場所になった

東札幌という所にコンベンションセンターという施設があります。

普段は大型の国際会議や大会、学会や講演が行われていますが、地震災害や洪水災害における札幌市の緊急避難場所に指定されています。

ここでは9月7日に

  • 充電可能
  • 給湯室の利用可能
  • トイレ利用可能
  • 毛布貸出

などの避難活動が行われていました。

緊急避難所となった東札幌コンベンションセンターの様子

施設が広くて綺麗なこともあってか、遊んでいる子供たちや施設のテレビで地震関連のニュースを見ている方なども地震への不安や悲壮感はあまりないようでした。

こういった施設があると赤ちゃんや小さいお子様がいるご家庭でも一時的に安らげるので助かりますね。

地震でもセイコーマートは営業を行ってくれた

9月6日に営業していたセイコーマートの写真

私の家の周りのスーパーやコンビニは軒並み閉店していましたが、セイコーマートは多くの店舗で営業していました。

店内では長蛇の列でしたが、レジが使えない中 2名の店員さんがハンディスキャナで一人ひとりに丁寧な対応の会計をされていました。

地震を被災して気づいた事

今回の地震を被災して気づいた事がいくつかあります。

特に情報に関しての話ですが以下になります。

  • 地震に関する情報は確かな情報源以外は信頼も拡散もしない方が良い
  • 空いているスーパーや銭湯の情報はツイッターの検索が役立つ
  • 女性は単独行動を避ける

地震に関する情報は確かな情報源以外は信頼も拡散もしない方が良い

震度や余震・本震、電気の復旧、断水、給水などの地震に関する情報は、確かな情報源からきたもの以外は信頼も拡散もしない方が良いです。

今回で言えば札幌市広報部や、今までアカウントを停止していた北海道電力などが一次情報をツイートしていましたが、一方で

  • 「自衛隊から来た話で5時間後に大地震が来る」
  • 「これから札幌全域で断水する」

などのデマ情報も多く飛び交いました。

拡散した人の中には悪気はなく、純粋に助け合いたい一心でシェアした人も多いと思います。

しかし、みな神経がすり減り敏感になっている状況では過剰に不安を煽るような情報はなるべく拡散しない方が良いですし、どうしても知らせたいのであれば裏付けのあるものに絞る方が自分も含めたみんなのためになります。

空いているスーパーや銭湯の情報はツイッターの検索が役立つ

地震から2日3日経つと食料や備品の確保できる場所やお風呂に入れる所など、より生活に密着した情報が欲しくなります。

こういうのはブログよりも速報性が高いツイッターが参考になりました。

私の住む地域は他よりも電気の復旧が遅れていたので、みなさんのツイートを検索して状況を確認していました。

それでも信頼性は100%正確ではありません。例えば「公式発表では各店舗とも午後から開店予定」とされていたスーパーでも営業中止になり空いていない店舗もありました。

情報はあくまで情報として留めておくのがよいこともあります。

女性は単独行動を避ける

深夜に女性が襲われ持ち物を盗まれかけた事件が起きたという話もあります。

地震以外の被害に遭わないためにも、避難所など人が多い場所では露出を控えた服装にするなどの心構えが大切です。

地震の時に最低限必要な備品

これらの状況を踏まえて地震に備えて最低限あらかじめ準備しておきたい備品と、あった方が良い備品が以下のリストです。

  • スマホ
  • スマホアプリ:radikoやツイッター
  • モバイルバッテリー
  • モバイルWi-Fi
  • 電源タップ
  • 水を入れるペットボトル
  • ライト・懐中電灯
  • 消臭スプレー(風呂に入れないこともあるので)
  • 電池
  • 現金(電子マネーが使えない)
  • 腐りづらい食べ物
  • 防水のリュックカバー
  • ビニル袋

上記はすべて今回の震災時に、実際使ったものです。たくさんあるように見えますが、量としては全然多くありません。

ただし、これらは本当に最低限の対策だと思います。

今回のように水やガスが使えるとも限らないですし、避難が必要なレベルの災害が起きないとも限らないので、上記に加えて下記のものも準備しておくと良いかと思います。

  • マッチやライターなど火を起こせるもの
  • ガスコンロ、ガスボンベ
  • 電池式のラジオ
  • 割り箸や紙皿、使い捨てスプーンなど

ラジオを持ち合わせていなかった私はスマホのアプリで地震情報を集めていましたが、電気の容量を考えるとラジオは別であった方が良いと思います。

まとめ

ツイッターやフェイスブックでも災害時の備品・備蓄に関しては色々と情報がありましたが、「こんなに大量のものを用意しておけるかな」と思うものもありました。

更に、自分もそうでしたが実際に被害を受けないと準備する気も起きないと思います。

しかし、災害はいつ起こるかわかりません。今回身をもって知りました。

「地震が起きてから備えよう」と思っても店は開いていないか、開いていてもほとんど売り切れています。

一気にいろいろと揃えるのは大変なので、ライトなど普段の生活にあっても困らないものから徐々に用意しておくのが良いかと思います。

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