茅の輪くぐりとは:北海道神宮での体験から詳細や作法を写真付きで紹介

北海道神宮に電話して確認しました。平成31年(2019年)夏の大祓は6月30日です。

形代(かたしろ)は午後2時30分(14:30)までの受付、茅の輪くぐりは15時からとのことです。

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は【茅の輪くぐり】という神事について、意味や作法を自分の体験も踏まえてご紹介します。

茅の輪くぐり:大祓「夏越の祓」の写真

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

6月30日に北海道神宮で【茅の輪くぐり(ちのわくぐり)】という大祓(おおはらえ、おおはらい)をしてきました。

たまたまタイミング良く参加できたのですが、私も今までこの様な神事を知らなかったですし周りの人もあまり知らなかったのでご紹介します。

茅の輪くぐりとは

茅の輪くぐりとは、夏(6月30日)に行われる大祓(おおはらえ、おおはらい)の中での神事(神に関わる儀式)のことです。

大祓(おおはらえ、おおはらい)とは

大祓とは日本神道における祓(はらい)の儀式の1つです。一年の内で6月30日と12月31日に、万民の穢れ(けがれ)を払うために行われるものです。

  • 6月30日に行う方は「夏越の祓」または「名越の祓」(どちらも「なごしのはらえ」と読みます)と呼ばれます。
  • 12月31日に行う方は「年越の祓(としこしのはらえ)」と呼ばれます。

茅の輪くぐりはこの夏越の祓の内、多くの神社で行われる茅(ちがや)で作った直径数メートルの輪を特定の方法でくぐることで穢れを落とし身を清める儀式です。

具体的な方法や写真は以下の通りです。

北海道神宮における茅の輪くぐりの方法

写真は今回、私が実際にくぐった茅の輪です。

茅の輪くぐりの写真

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

「茅の輪くぐり」自体の方法やそれがどういったものかについては他のサイトでも紹介されていますが、実際の流れに対しては説明不足だったりしたので私が体験した上での一連の流れをご紹介します。

北海道神宮のHPを見て茅の輪くぐりや大祓の時間を確認する

まず北海道神社のHPに行くとその年の茅の輪くぐりについての説明がPDFであります。しかしこれは時間など大まかなことしか書かれていません。

今年は形代(かたしろ)の受付が14:30まで、15:00から夏越の祓でした。

北海道神宮についたら人形代(ひとかたしろ)を受取り初穂料を支払う

授与所・祈祷受付で人形代(ひとかたしろ 人形:ひとかた とも言います)という人間を型取った白い紙を受け取り「自分の名前」と「年齢(数え年)」を記入し、手で撫でた後に息を3回吹きかけます。そして初穂料を渡します。形代は集められて(恐らく茅で作った)船に乗せられます。

「人形」は罪・穢れを移したもので、神事の後で石狩川より大海原に流します。

 

初穂料(はつほりょう)とは神事の際、神社にお渡しする謝礼金のことです。一般的には1,000円~3000円くらいでしょうか。「お気持ち・お志」とされていて決まっていません。

この授与所・祈祷受付が神門にある茅の輪を超えて右奥にあり、人も大勢いるため初めて訪れる人にはわかりづらいです。また、巫女さんが茅の輪の前で白い紙を配布しているため、これが形代なのかと勘違いします(私はしました)。

これは大祓の時、頭に振り掛ける厄払い用の紙切れと稲穂?が入っているものです。頭上の右・左・真ん中と3回に分けてふりかけます。

写真は振り掛け終わった後の様子です

茅の輪くぐり:頭に振り掛ける紙

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

 

儀式としての茅の輪くぐりは大祓の後、参拝者全員で行う

神社につくと茅の輪を自由にくぐれるので勝手がわからないと一人で済ませて終わりなのかと思ってしまいますが、夏越の祓(トップの画像です)が行われたあと、宮司・神職の方々に連なって一斉に行います。

 

茅の輪くぐりは以下の方法でくぐります。

  1. 輪の前で一礼し、左足からまたいで左回りで戻ります
  2. 再び輪の前に来たら一礼し、今度は右足からまたいで右回りで戻ります
  3. 三度輪の前に来たら一礼し、左足からまたいで左回りで戻ります
  4. 最後に輪の前で一礼し左足からまたいで拝殿に進み二拝二拍手一拝で拝礼します

 

茅の輪をくぐる時には次の神拝詞(となえことば)を言いながら行うのが作法とされています。

祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ

(はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ)

 

また別の唱え言葉もある様です。

1回目の左回り:「水無月の夏越の祓する人はちとせの命のぶというなり」

(意味:6月に夏越の祓いをする人は寿命が千年延びると言われています)

右回り:「思うこと みなつきとて 麻の葉を 切りに切りても 祓いつるかな」

(意味:悩み事が全て解消される様に祈りながら麻の葉を切ってお祓いをします)

2回目の左回り:「蘇民将来」「蘇民将来」

(厄除けの神様の名前を2回唱える)

ただし北海道神宮では大勢が一斉にくぐるため、声に出すのは抵抗があります。恐らくちゃんと唱える人も心の中で行っていたのではないでしょうか。

 

拝殿では「神楽(かぐら)」と「宮司からのお話」が行われる

茅の輪くぐり:御神前

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

 

茅の輪をくぐって拝殿の中に進みます。

茅の輪くぐり:神楽の様子

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

中では巫女さんによる神楽(かぐら)や神様へのお供えなどの儀式、その後に宮司からお話しがあって終了となります。

神楽とは神に奉納する時の演奏や歌、踊り(歌舞)のことです。

 

帰りにはお菓子とお守りがもらえました。

茅の輪くぐり:お菓子とお守りのお土産

(写真:ティーアザ運営者による撮影)

 

北海道神宮での茅の輪くぐり:まとめ

今までこの儀式を知らなかったため手順を若干間違えてしまい、少し恥ずかしい思いをしました。とは言え、きっと穢れも落ちたと思いますし参拝できてよかったです。

金曜の昼間にもかかわらず北海道神宮にはおそらく2千人前後の参拝客が訪れていました。こういう歴史的な儀式は大切にしていきたいですね。

今後参拝される方はその年の天候・気温にもよりますが「扇子やうちわ」「飲み物」は必須です。

札幌の暮らし
PR
この内容を他の人にも教える
このサイトをフォローする
PR

この記事を読んだ人がチェックする他の記事

ティーアザ

コメント

タイトルとURLをコピーしました