IBMがSAOの世界を現実に再現!
SAO とは
あなたは『SAO=ソードアートオンライン』を知っていますか?
川原礫氏による、原作のシリーズ累計部数が全世界で約1670万部を超えるライトノベル、及びオンライン小説で、後にゲーム化・漫画化・アニメ化され、2017年には映画化も予定されている大人気作品です。
ナーブギアというヘッドギアを着ける事で繋がる、VRMMORPGという「限りなく現実に近い仮想空間でのMMO(※)」における数々の戦い、友情、愛、人間模様を描いた内容です。
※MMO(MMORPG)
Massively Multiplayer Online Role-Playing Game
(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)
「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」などと訳され、オンラインゲームの一種でコンピューターRPGをモチーフとしたものを指す。
例:ドラゴンクエストxオンライン、ラグナロクオンライン、マビノギ、FF11、FF14
VRMMORPGはVirtual Reality MMOのこと
SAO x IBM
そのSAOとIBMがコラボし、『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM』として2016年3月に実施されました。
IBMのクラウド 「SoftLayer」という最先端技術を駆使してVRを体験してもらうというイベントで、10万人の応募(!)に対し、最終的に228名が参加して行われました。
【公式動画がこちら】
関係者の対談もNEWSPICSにあります。⇒「SAO」が示す未来図
ヘッドギアを着けて動いている姿はちょっと傍から見るとコワイですが 笑、仮想空間のクオリティの高さは驚嘆しますね。
歩く、手を動かす…といった動作が遅れなくバーチャルの世界で反映されていたそうで、これだけでも動画の中で体験者が語っていた「未来そのもの」という表現も頷けます。
ちなみに、IBMではこれを商用の製品・サービス化する予定はないとのことです。残念
仮想空間で五感が表現・体感できる時代に
先日IBMではないですが、某有名ゲーム会社のデザイナー兼PGを務めていた方(映画化もされた有名作品のクレジットにも名前が載っている方ですが名前は出すなと言われました 笑)とお会いして、最近まで携わっていたこれから発売される作品のデモムービーを見させて頂いたのですが、ほぼ実写レベルで感心するしかありませんでした。
もはや
- 「各キャラに影が付いていて位置でちゃんと影の形が変わる」
- 「風で風景も人型キャラの髪が揺れる」
などの表現が当たり前の時代なんですね。
- 「自動で背景が出来上がっていく仕組みを作った」
- 「風をデザインしている」
と言った名言がその方からいくつも飛び出ていました。
その作品の製作開始が約10年前、途中でハードが変わったために一から作り直さなければならなかった苦労話も聞けました。
こうした身近な所にでも変化の早さを感じる事は多々あります。
視覚・聴覚・触覚に加え、嗅覚や味覚、更には感情さえ表現や共感できる仮想世界がそう遠くない未来に実現されるかもしれません。
学校もバーチャルの時代に
「仮想空間」、「ヘッドギア」と言えば、2016年4月6日に行われた学校法人角川ドワンゴ学園「N高等学校」の入学式の様子が話題になりました。
「Gear VR」を着用する事で、沖縄本校での様子を他会場の新入生が「まるでその場にいるかのような臨場感を360度の映像」で体感しました。
仮想が現実に並ぶ時代の到来:まとめ
人によっては「怖い」「不気味」という印象を受けるかもしれませんし、ゲームだけに絞ってしまうと「ひきこもりが増えそう」という心配もあるかもしれません。
ですが、こういったテクノロジーの進歩は、過疎地や遠隔地での作業や医療など発展に対する寄与、恩恵の場面も多いのではないかと僕は思います。
仮想と現実、どちらにいても技術や世界に飲まれない、目的と手段を誤らない、そういった結局は人間力と言われるようなものがどんな未来においても大事なのではないでしょうか。
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