こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は【ECサイトのアクセス数アップのための修正点・改善点】についてご相談頂いたサイトに対してアドバイスした時のことをご紹介します。
札幌であるスポーツの商品を扱っている企業から「サイトについて直す部分があれば教えてほしい。意見を聞きたい」とのご相談を頂き実際に見てみたところ、「このままでは検索結果で上位表示されるのは難しいかな」と気になる点がいくつかあったので、その時にチェックしたポイントを以下に述べていきます。
この記事を読んでいる方がサイトを運営されていたら、同じ問題点や修正箇所、共通点があるかもしれません。参考になれば幸いです。
ECサイトとは
ECサイトとはインターネット上で自社商品などを販売する独自運営のビジネスサイトのことです。
ECはElectronic Commerceの略で、電子商取引を意味します。
一般的に「Eコマース」と呼ばれています。
ECサイトからアクセスアップに繋がる改善点を知りたいと依頼された
具体名は伏せますが、あるスポーツ商品を取り扱う企業の方から「自社のECサイトに対してアクセスアップに繋がる改善点を知りたいので、気になる個所があれば教えてほしい」とのご依頼がありました。
状況としては、業者に依頼してサイトを作ったのは良いが、なかなかアクセス(集客)が伸びないので原因を知りたいとのことでした。良くある話ですね。
サイト作成の業者は「サイトの作り方」についてはプロです。素人ではとても作れないお洒落なデザインや機能満載のサイトも価格次第で作ってくれます。
しかし、作成した後の運用・集客方法などについてはアドバイスがない、もしくはできないケースがあります。
いかにデザインが良くても集客につながらなければビジネスにならず宝の持ち腐れとなってしまいます。
さて、以下に私がそのサイトを見て気になった点を挙げていきます。
ECサイトがアクセスアップできない問題点とは
そのサイトは綺麗な画像が使われていて、デザインも良く構築もしっかりしていて、一見するとお洒落なお店のサイトでした。
しかし、細かい所を見ていくとすぐに直した方が良いと思う問題点がいくつも見つかってきました。
具体的には以下の点です。
- 商品名が間違っている
- キーワードではなく一般的な名前で書かれている
- リンクのURLに日本語が混ざっている
- メニュー欄の並び順がコンバージョンに最適化されていない
- クロスセルに繋がりづらいページの作りになっている
- カートの配置が商品購入に最適化されていない
- 無関係なリンクが貼られている
- 画像にALT属性が記述されていない
- 見出しタグ(h3)が未記入で装飾として使ってしまっている
順番に解説していきます。
商品名(=検索対象となるキーワード名)が間違っている
まずそのお店にとって重要な「キーワード」である商品名が間違っていました。
一文字間違えていたのですが、h2タグやh3タグ(簡単に言うと、記事中にある大見出し・中見出しのこと)の全てで間違っていました。
正しい名前でヒットするサイト数が約200万件に対して、たった一文字間違えただけで検索結果が約1000件まで下がりました。
これでは本来の商品名で調べた人の検索結果に表示されないので、当然サイトにも来てくれません。
キーワードではなく一般的な名前で書かれている
固定ページの商品説明文やメニュー欄での表示では、その商品名、つまりそのお店にとって重要なキーワードではなく一般的に使われている名称で表記されている個所の方が多い状況でした。
一般的な名称の方で検索結果の上位表示を狙っているのであればそれでも構わないのですが、文章を見る限り統一感がなく、結果としてどちらで検索してもヒットしませんでした。
個人的には「○○(←商品名)とは●●(一般的に知られている名称)の中でも※※という特徴があり…」という様な説明を最初に入れて、他は全て商品名にした方が絞り込みができるのではないかと思いました。
リンクのURLに日本語が混ざっている
そのサイトにリンクされているURLには日本語が混ざっていました。
最近ではURLの途中に日本語が混ざっていてもちゃんとリンク先に飛ぶことの方が多いのであまり問題がないように思われがちですが、そのリンクを貼る場所によってはURLがバグってしまったり途中で切れて正常にリンクされなかったりするケースがまだまだあります。
ですのでURLは基本英語(もしくはローマ字)で書いた方が良いです。
メニュー欄の並び順がコンバージョンに最適化されていない
「コンバージョン」とはサイトを訪れたユーザーに取ってほしい行動=目的を意味します。この場合であれば商品購入がコンバージョンとなるわけですから、まずはユーザーを商品ページまで誘導する必要があります。
しかしメニューでは「商品の解説ページ」より先に「会社概要」などが来ていました。
やはり「ホーム」の次は「商品」をまず持ってきて、その後に「解説ページなど商品に関連する内容」といった具合に、コンバージョンまでの導線をしっかりと引いていくことが売り上げ増につながります。
クロスセルに繋がりづらいページの作りになっている
クロスセルについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
各ページが完全にその商品についてのみのページになっていて、関連商品を見るためには1度「商品一覧」に戻らなければなりません。これだとクロスセルに繋がりづらいのではないかという印象を受けました。
カートの配置が商品購入に最適化されていない
商品のページでは「商品の画像」、その横に「金額の表示」と「カートに追加のボタン」があり、下にスクロールすると商品の取扱方法の説明が図解入りで書かれています。
これ自体は親切で良いのですが、その説明の下や中間にもカートが欲しいと感じました。
せっかく良い説明を書いているのにいざ買おうと思ったら、上までスクロールし直さなければなりません。
これだとユーザーによっては買わずに離脱してしまうのではないかと思いました。
無関係なリンクが貼られている
スポーツ商品ということでその商品を使いそうな競技のサイトがいくつかリンクされていました。
実際にその商品を使ったことなどが記事として書かれているのであれば問題ないかと思いますが、引用でもなく無関係なリンクをたくさん貼ってしまうとgoogleにサイト評価が落とされてしまう危険性があります。
リンクは内部リンクと自然な外部リンクが貼られる様に配慮すべきですね。
画像にALT属性が記述されていない
ご依頼のあったサイトでは画像が多く使用されていましたが、画像の多くで【Alt属性(Altタグ)】が無いままになっていました。
これだと画像検索してもヒットしませんし、画像が読み込めなかった時に何も表示されないのでユーザーに伝わりません。
そのためユーザビリティ(利便性)の面でもSEOの面でも不利になります。
ALT属性(オルト属性)とはALTタグとも言い、「画像の説明文(代替テキスト)」のことです。
記事に画像を挿入する時には「その画像が何を表しているのか」を記述する必要があります。
ALT属性を入れると【画像が表示されなかった時に代わりに出るテキスト】として、
- 画像検索した時にヒットするようになる
- googleクローラーに何を表しているのか伝える(クローラーはそのままだと何の画像かを判別できません)
といった役割を果たしてくれます。
もし画像にALT属性を入れないと、目が見えないユーザーが音声でサイトの文字を読んでいる場合、記述がないと読まれないので画像があることが伝わりません。
見出しタグ(h3)が未記入で装飾として使ってしまっている
見出しタグ(h3)とは「何について書かれているか」を表す大切な部分です。
ここにユーザーが求めているであろう内容(キーワード)を入れないと検索してもヒットしません。
ところがこのサイトでは単なる模様・装飾の一環として使われてしまっていました。これでは残念ながらアクセスアップにはつながりません。
あるECサイトについて意見を求められた話:まとめ
サイトの構築には決まりやポイントがあります。それらを疎かにするとせっかく立派な商品やサービスを扱っていてもお客に見られないサイトになってしまいます。これではビジネスになりません。
特にこれからサイトを作成、運用される方はまず基本的なことを覚えてそれを忠実に守るようにしましょう。これがアクセスアップの近道となります。
p.s.この記事を書いたのが自分の担当するwebライティング講座の前日でした。こういったことも話して役立ててもらおうと思います。
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