副業・副収入を考える①:会社員の副業は禁止? その理由とは?法的には?

こんにちは。いつもお読み頂きありがとうございます。

今回は【 会社員の副業って禁止!? その理由とは?法的には? 】というテーマで「なぜ副業が禁止か」「法律的にはどうなのか」といったことをご紹介します。

副業禁止のイメージ画像


副業は法的には禁止されていない!?

法律のイメージ画像

2016年2月、ロート製薬が”副業”認める「社外チャレンジワーク制度」を導入(引用元:マイナビニュース) (外部サイト)というのが話題になりました。

バーやカフェ、いわゆる水商売と呼ばれるものなど、副業・ダブルワークを認めている業界もありますが、大半の日本企業は就業規則副業禁止としています。

 

しかし実際の所、日本の労働法では副業や兼業に関して禁止されているのは『公務員だけ』であり、民間企業に勤める人に対しての兼業に関する規定はありません。

雇用者が労働者を拘束できるのは就業時間内だけです。

つまり法的に副業を行うことは違法ではないのです。

 

とは言え、「なーんだ、じゃあ副業してもいいんだ!」と安易に行動に移すのは待ちましょう。

 

副業を始める前に知っておくべきこと

兼業制限規定の合理性』という考え方があり、「企業秩序への影響、労務提供への支障などが認められた場合は懲戒処分になる」というケースがあります。

 

懲戒処分とは「従業員がその企業の規則やルール、あるいは秩序を乱した時に課される制裁罰」のことです。

懲戒とは「不正行為、不当な行いに対して罰を与える」と意味です。

懲戒処分は、具体的には減給や自宅謹慎などの出勤停止、その他降格や解雇などがあります。

 

また、副業をすること自体を企業秩序への影響とみなしたケースもある様です。

「無断で二重就職したことは、それ自体が企業秩序を阻害する行為であり」、会社に対する「雇用契約上の信頼関係を破壊する行為と評価されうる」という判例もあります。

引用元:エン人事の味方

 

法的には 労働契約法の 第二章 労働契約の成立及び変更・第八条に

「労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる。」

とあります。

簡単に言うと、副業したい場合は会社に相談して認めてもらえばよいということですね。

とは言え、これはあくまで「法的には」という話であり、実際には服魚を許可しない会社は多いでしょう。

 

副業を会社が禁止する主な理由とは

それにも関わらず会社が副業を禁止する主な理由は、大まかに言うと以下のものが挙げられます。

1.週末に働いて疲労を残すと本業に差し障りが出る

2.社員は会社に就業時間以外の時も尽くすべきという慣習

3.社員のリテンション(囲い込み=他の企業への流出を防ぐため)

 

1つずつ詳しく見ていきましょう。

副業禁止の理由1.「週末に働いて疲労を残すと本業に差し障りが出る」

ダブルワークをしている知人の中で、働きすぎて時々体調を崩す人も実際にいるので、副業を禁止する理由としてわからなくはないのですが、

それは副業に限った話ではなく、スポーツやレジャーで遊び過ぎたり友人と飲み過ぎたりしても仕事に支障をきたすはずなので、最終的には自己責任な話となり副業を禁止する理由にはならないのではないでしょうか。

もし社員のケガが心配なのであれば「この仕事内容ならOK・NG」とガイドラインを用意すれば良いと思います。

先ほど述べた『兼業制限規定の合理性』というのがあり、会社を守るために制限をかけるのは合法と判決が出ています。

 

副業禁止の理由2.「社員は会社に就業時間以外の時も尽くすべきという慣習」

これは良くも悪くも伝統を重んじる日本らしい考えですよね。

良い伝統や慣習を重んじるのは大切なことではありますが、「昔からこういうものだ!」と新しい考えや時代の変化を頭ごなしに否定する方々が多いのも現状です。

 

一方で、大企業になると『株価』への配慮もしなければならず、万一副業をした社員がバイト先で企業秘密を同業他社に流出させたら大問題になります。

ですので、こちら関しては確かに一理あるかなとは思います。

ただしこちらも予め申告制にして誓約書などを作れば問題ないかなとも思います。

 

副業禁止の理由3.「社員のリテンション(囲い込み=他の企業への流出を防ぐため)」

これはむしろその企業自体の魅力を伸ばせば済む話で、企業努力が足りないのを副業禁止の理由にするのはお門違いな話ではないでしょうか。

「この仕事は好きだけど給与的に厳しいから…」という状態であれば、副業を認める方が社員のことを考えている会社だと私は思います。

 

会社員の副業って禁止!? その理由とは?法的には?:まとめ

時代とともに少しづつ副業に対する考え方が変わっている企業も出始めましたが、まだまだ禁止の企業も多くハードルは高いです。

 

副業を考えざるを得ない状況もある

はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり」(石川啄木著 一握の砂)

おそらく国語の時間などで見たことがあるのではないでしょうか。

現実として、一所懸命今の仕事をしても、税金や負担は増えるのに給与は現状維持か減る、そんな人が少なくないのが今の日本です。

「なんとか収入を増やしたい」と考えるのも当然の成り行きだと思います。

 

近年では副業に当たらないで副収入を得る方法も色々と出てきています。このサイトでもそういった情報があればずじ紹介していきます。

様々な情報を集める感度を高めるのが現状を変える一歩になるかもしれません。


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